(・・・その2の続きです)
食事中のタンパク質は、尿毒症の原因になる"窒素化合物"の素になる訳ですが、
それだけでタンパク質を悪者にはできないのです。
動物の身体を形作っているもののほとんどがタンパク質です。
筋肉、血液、心臓も肝臓も脳も・・・
免疫や身体を守る働きをするグロブリンもタンパク質です。
もちろん、腎臓もタンパク質でできています。
動物の身体の約60%は水分というのはよく知られています。
タンパク質は身体の約20%を占めています。(残りは体脂肪と骨など)
タンパク質は身体を作る素でもあるのです。
年齢や生活スタイルによって、必要なたんぱく質量は変わってきますが、
腎臓病が怖いからタンパク質の摂取を減らすと、
身体を作る原料が少なくなってしまう事になります。
血液検査の項目に、総タンパク・アルブミン・グロブリンという項目があると思います。
腎臓病でないのに、予防的に腎臓サポートを食べている猫さんでは、
総タンパクやアルブミンが低い場合が多々あります。
大袈裟な言い方をすると"栄養失調"、"栄養不良"という状態です。
体重も少なめですし、免疫力も弱いです。
もう一つ、腎臓サポートには、意外な落とし穴があります。
(その4につづく)
~補足~
もうちょっと深く突っ込むと・・・、
※実際に血液検査でアルブミンの低値が見られた場合には
・ タンパク質の摂取量のチェック←適切な食べ物かどうか
・ タンパク質が漏れていないかチェック←尿検査(タンパク尿がないか)、下痢(吸収不良)をしていないか
・ タンパク質工場のチェック←肝機能のチェック(吸収したアミノ酸からアルブミンを作っているのが肝臓です)
などを行います。
★“腎臓病が怖いから腎臓サポートをあげる”事の落とし穴 (その1)★
★“腎臓病が怖いから腎臓サポートをあげる”事の落とし穴 (その2)★
★“腎臓病が怖いから腎臓サポートをあげる”事の落とし穴 (その3)★
★“腎臓病が怖いから腎臓サポートをあげる”事の落とし穴 (その4)★
★“腎臓病が怖いから腎臓サポートをあげる”事の落とし穴 (その5/最終回)★
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