前回の新一宮駅の次は、次の特急停車駅である国府宮駅です。
名古屋本線でこれまで取り上げた岐阜、一宮と異なり、稲沢市内は
JR「稲沢駅」と名鉄「国府宮駅」は離れて設置されています。
国府宮駅がより中心部に近い位置にあるため、JRが増強された現在でも
乗降人員は国府宮駅の方が多い状態です。
バス路線網も、国府宮を中心に形作られていました。
その発着路線図は以下のようになります。
濃い細線が1990年の、淡い太線が現在の路線です。
路線ごとの本数は、特別なものを除き昼間時間帯を例示しました。
【矢合線】
矢合観音前ゆき（小沢・稲沢市役所前経由） 3本/時
下三宅ゆき（小沢・稲沢市役所前経由） 平日8本
休日7本
矢合観音前ゆき（城見ヶ丘・稲沢市役所前経由） 平日1本
休日2本
【祖父江線】
三興製紙前ゆき（稲葉口・森上経由） 1本/時
片原一色ゆき（稲葉口経由） 平日4本
休日3本
【萩原線】
西御堂団地ゆき（小沢・石橋経由） 1本/時
【大和線】
戸塚センターゆき（南高井経由） 2本/時（朝夕のみ）
一宮名鉄百貨店前ゆき（南高井・戸塚センター経由） 1本/時（昼間のみ）
【木田線】
込野ゆき（城見ヶ丘・付島経由） 1本/時
【奥田線】
中村公園前ゆき（中之庄・中萱津経由） 1本/時
中村公園前ゆき（中之庄・坂牧経由） 1日1本
中之庄ゆき（高御堂団地・大矢ソニー前経由） 1日6本（昼間のみ）
中之庄ゆき（高御堂・大矢ソニー前経由） 2～3本/時（朝夕のみ）
新清洲駅ゆき（高御堂団地・高重経由） 1日3本
【稲沢住宅線】
循環（高御堂・稲沢住宅経由） 1本/時
循環（稲沢駅・稲沢住宅経由） 1本/時
稲沢住宅ゆき（高御堂経由） 1～2本/時（朝夕のみ）
すべて国府宮起終点の路線でした。
現在に比べ、多くの路線が設定されていますが、旧祖父江町への祖父江線、
大和線の一宮名鉄百貨店前系統、奥田線の中村公園前系統、新清洲系統を
別にすれば、稲沢市内で完結している路線が多いのが特徴です。
ただ、昔から稲沢市内だけであったわけではなく、矢合線は津島、萩原線は
萩原方面、木田線は木田経由で名鉄バスセンターへの路線が短縮となって
当時の姿になっていました。
奥田線の中村公園前系統も、名鉄バスセンターを終点としていた時代が
ありました。
現在は、矢合線だけが名鉄バスでの運行となっています。
一時期、合理化で名鉄西部観光バスに運行委託されていた時代もあります。
稲沢市コミュニティバスの東西幹線が、祖父江線に近いルートで運行されて
いる他は、後身となる路線の設定もなくなってしまいました。