藤沢市多頭飼育崩壊〜麻布大学で不妊手術を行いました〜　　

たんぽぽあだぷしょんぱぁく動物病院と麻布大学病院との間で協定を結びました。

動物実験も減らし、生かすための授業。

そして、今日は藤沢で起きた多頭飼育崩壊26匹のうち

未不妊手術の猫14匹の協力をいただきました

高木先生始め多くの方々のご協力に感謝申し上げます。

以下、たんぽぽあだぷしょんぽあぁくの院長先生のFBより転載です

本日、たんぽぽあだぷしょんぱぁく（相模原市中央区）と

麻布大学様と締結した協定に基づいて、

先日発生した多頭飼育崩壊13頭の猫の不妊手術を実施しました。

麻布大学の高木先生と春ごろから話を進めてきて、

ようやく実現した協定。先月からは、学生さんたちの外科実習の時間に、

たんぽぽで保護した猫たちの不妊手術をしていただいております。

従来は、実験動物を使っていたそうですが、

たんぽぽ猫たちを授業で手術していただけるなら、

私たち保護団体としても助かりますし、学生さんたちの勉強にもなります。

このような仕組みは、

アメリカの獣医系大学とシェルターでは当たり前に行われているのですが、

ようやく構築することができました。

大学では、獣医師の先生方に集まっていただき、

オペ台4台で一気に手術を行なっていただきました。

事前準備も大変でしたが、11:00から始まったオペも15:00ごろには撤収^_^

たんぽぽだけでオペとなれば２日がかりだったかもしれません…

今回ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

今後も、大学、ボランティア、行政と橋渡ししながら、活動できたらと思ってます。

※今回の手術消耗品、術前検査費用等は

たんぽぽあだぷしょんぱぁくへのご寄付で助けていただいております。

ここ数年多頭飼育が沢山起きていますがそれは氷山の一角に過ぎません

相談したくても相談する場所がない

ごく普通の人が何かをきっかけに陥って、こんなはずではなかったと思っていると思います

知らない間にネグレクト

知らない間にアニマルホーダーとなっている事

自分からのsos

家族からのsos

住宅管理による退去

裁判所による強制執行

近隣からのクレーム

行政の緊急度は立退などの期限があるものが優先的になる

そして、個人からの相談には

「すぐに引き取る子はできません

自分自身でも新しい飼い主探しをしてください

オスメス分けてください

どうしても困ったら再度相談してください」

そんな感じで対応されたとボランティアに相談をしてくる方も多くいる

本人たちはある意味必死で、どうにもならないから相談をしている

また、今回のようにボランティアに相談をしてきて

行政が後からついてくる場合もあるがその際は行政との連携も取りやすい

でも今の愛護センターは神奈川だけでなくどこでも

殺処分０を維持する為にセンターがシェルター化され

多頭飼育の相談があっても数ヶ月も待たされる形で本来の業務はできていない

今回の現場も、獣医療連携で不妊手術の対応を獣医師会の先生方が頑張ってくださっていても

「飼い主が一定の収入があれば受けられません」と行政の一言で終わる

一定の収入があってもいきなり１０頭とかの手術なんかできるわけない

考えればわかる事もわからない

今回は14匹

一定収入があるなら不妊手術の貸付でもすればいいのにと思う

何も全部を税金で使う必要もない

結果、通常そのまま放置され

厚木157匹の崩壊のように現場に乳飲み猫が５０匹という状況が起きてしまう

その時の収容待機は４ヶ月もあった

今回、麻布大学で４台の手術台を用意してくださり

半日で完了する事ができました

本当は、今日、飼い主のところに戻る予定でしたが

仕事で戻ってこなかった事と

麻布大学の先生と当院の院長と手術に立ち会った当院の意思により

掃除が完了していない現場にオペ後の猫を戻すことはNGという事で

数日延長して戻すことになります。

アンモニア濃度16という場所に戻すというのは本当に不本意です

でも、今のたんぽぽの里にはこの猫たちを保護する事はできる余裕はありません

本当にすみません

この猫たちを行政が収容するのは何ヶ月も先になると思います

飼い主が所有権放棄するにも１頭四千円の支払いがある為、一括で払うことは出来合いので

収容可能になってから全頭収容なれるまでには半年以上、現場に猫が残るという現実がある

多頭飼育崩壊でのsosをいかに早く対応するかで

その後の対応は大きく変わる

たんぽぽの里も限界に近い状況での活動ではありますが

今回は現場に獣医師も３名視察に行く

幸いにも子猫はすでに保護してあった為、緊急での医療を施す状況ではなかったが

獣医師からは「猫たちも心配だけど、人間もあそこにいるのが心配」と・・・

飼い主からは何匹も子猫が生まれては死に海岸に埋めたという悲しい報告もあった

数日だけたんぽぽの里で預かるけれど1週間もない

その間にあずかり先が見疲ればと願うばかりです

以前、１４４匹の崩壊や１５７匹の崩壊含めそれ以降も

動物愛護センターの職員に、体調の悪い猫もいるから1日も早く収容をと話すと

「猫はいつかしぬんです」

「収容するまでは飼い主がいる猫は飼い主がいるのだから、飼い主の責任、それで死んでも仕方ない」と・・・

崩壊現場にいる猫達をどうしたら救えるのだろうか

国際的動物福祉の基本(5つの自由)

1960年代のイギリスで、「５つの自由」が定められました。現在では、家畜のみならず、ペット動物・実験動物等あらゆる人間の飼育下にある動物の福祉の基本として世界中で認められ、EUではこれに基づいて指令が作成されています。

イギリスでは動物福祉法2006の第9条「福祉を保障するための動物の責任者の義務」としてこの「５つの自由」を「動物のニーズ」という形で条文に書き込まれています。また、世界獣医学協会（WVA）においてもその基本方針の中に謳いこまれております。

5つの自由（5フリーダム）福祉の基本

1.飢えと渇きからの自由

その動物にとって適切かつ栄養的に十分な食物が与えられていますか？
いつでもきれいな水が飲めるようになっていますか？

2.不快からの自由

その動物にとって適切な環境下で飼育されていますか？
その環境は清潔に維持されていますか？
その環境に風雪雨や炎天を避けられる快適な休息場所がありますか？
その環境に怪我をするような鋭利な突起物はないですか？

3.痛み・傷害・病気からの自由

病気にならないように普段から健康管理・予防はしていますか？
痛み、外傷あるいは疾病の兆候を示していませんか？
そうであれば、その状態が、診療され、治療されていますか？

4.恐怖や抑圧からの自由

動物は恐怖や精神的苦痛（不安）や多大なストレスがかかっている兆候を示していませんか？
そうであれば、原因を確認し、的確な対応が取れていますか？

5.正常な行動を表現する自由

動物が正常な行動を表現するための十分な空間・適切な環境が与えられていますか？
動物がその習性に応じて群れあるいは単独で飼育されていますか？
また、離すことが必要である場合には、そのように飼育されていますか？

行政がこれに基づき、もう少し動いてくれたら・・・

そう願うしかありません

医療費・シェルター維持費が大変不足しております。
ご支援宜しくお願いいたします。

ゆうちょ銀行
記号１０２６０　番号６６６６１２６１　たんぽぽの里

三菱東京UFJ銀行
口座番号…０１６８８０８
店番号……２５９相模原支店
口座名義…たんぽぽの里　代表石丸雅代

銀行からゆうちょへの振込
銀行名…ゆうちょ銀行
金融機関コード…９９００
店番…０２８
預金種目…普通（または貯蓄）
店名…〇二八店（ゼロニハチ店）
口座番号…６６６６１２６