ドラクエ7 3DS版感想 ストーリーのクセが強い | お腹ポチャリーマンのゲームレビューブログ

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今回はドラクエ7の3DS版をプレイしたので感想を書いていきます。

ドラクエ7は元々2000年にPSで発売され、今回は2013年に3DS版にリメイクされた作品ですね。

ドラクエといえば王道RPGっていうイメージが強いですが、この7は従来のドラクエシリーズよりかなり千鳥ノブ状態となっています。

クセが強いって意味です。

あまりにも千鳥なのでゲームの評価はかなり賛否両論が分かれる感じらしいです。
でもハマる人はかなりハマるらしいです。

結論からして僕はけっこう楽しめたし好きな作品ですね。
今まで7,8,11をやりましたが、11の次に好きです。
11は王道かつ集大成で最高すぎでした。
でも8はメインストーリーが微妙でそこまでですね。

でも8はメインストーリーが微妙だったけど途中のアスカンタの国全体が喪中な雰囲気のショートストーリーがとても良かったです。
なのでショートストーリーで話が繋がるオムニバスっぽい構成の7もやってみようと思っていました。

今回の個人的な項目ごとの評価としては
10点満点で

メインストーリー 4
島ごとのストーリーの陰鬱さ 9
キャラクター 7
育成 8
探索 8

総合 7

って感じです。
クセが強い、話が陰鬱ってのは知っていたのでそれを期待してプレイしました。
それを期待してプレイするなら楽しめるけど、従来のような王道RPGを期待してプレイするとかなりガッカリするかもしれないです。

まずこのゲームで一番良かったのが、

島ごとの陰鬱なストーリーが心にくる

ってことですね。

このゲームは本当にクセが強くて、まずその島ごとの陰鬱なストーリー。

あらすじとしては、
世界には小さな島国1つしか存在せず、そこはモンスターもいない平和な国でした。
王子キーファは世界に1つしか島がないことに疑問を抱いて、世界の秘密を探ろうと幼馴染の主人公と日々探索していました。
そんな好奇心から遺跡を探索していて不思議な石版と台座を見つけたところ、知らない世界に飛ばされます。
そこから主人公達の世界を救う冒険が始まる

って感じの物語です。
各地に散らばっている石版を集めて島を解放していくような構成になっていて、
島ごとのストーリーがひたすら続いていくような短編集のようなシナリオ構成です。
なので1つの大きな目的があまり無いんですよね。

そこが今までのドラクエと大きく違う点だと思います。

そしてその島ごとのストーリーがけっこう陰鬱です。
一番最初の島ウッドパルナからかなりモヤモヤするような展開でかなり良かったです。
正直僕はこのウッドパルナの話が一番面白かったです笑

ドラクエ7は陰鬱だって聞いていたのでそれを期待してプレイしたのですが、ウッドパルナは期待に応えてくれるくらい面白くてこれからも期待できるなーって思っていました。
でも個人的にはウッドパルナがピークだったような気がしました。

陰鬱だけどなんやかんやでけっこう救われるのが多い気がしますね。
胸糞展開で有名なレブレサックも面白かったけど個人的にはウッドパルナが一番好きでした。

印象に残ったストーリーはネタバレになるので後半に書いていきます。

物語を通して一貫したような目的はないけれど、それでも島ごとの短編ストーリーは楽しめました。


キャラクターについて
今回のドラクエは正直キャラクターに魅力が無かったですね。
キーファとマリベルはまだいいですが、そのあと仲間になるメンバーに全然愛着が持てませんでした笑

マリベルは性格がキツくて好き嫌いが分かれるタイプのキャラクターですが僕は大好きですね笑
仲間と話すコマンドがあるのですが、町の人と話すごとに仲間達のコメントが変わっていきます。
この作品自体が陰鬱な物語が多いので、マリベルがプレイヤーの代弁者みたいに言いたいことをバッサリ言ってくれるのが気持ちよくて好きでした。

他のキャラクターも話すコマンドで話を聞いているうちに愛着はわいてきますが、それでもなんか薄い気がしますね。

育成について
今回はドラクエおなじみの転職システムがあり、僕は上級職まであるようなシステムのゲームは初めてだったので楽しめました。
職業の熟練度があがっていくのは嬉しかったですね。

ただ基本職の技は覚えたらずっと使えるのでキャラごとの個性は薄くなりますね。
技が多すぎてどんな効果なのかもわからず、一回も使わなかった死に技もたくさんありました。

あと転職のためにダーマ神殿まで行くのがめんどくさいのが難点でした。
過去の世界からルーラでダーマ神殿まで行けないのでいちいち現代に戻らなければいけないのがとても手間でしたね。

やりこみ要素の裏ダンジョンは強すぎてすぐ諦めました笑
裏ボスに挑んだら2ターンで全滅してレベル違いすぎるなと思ってやめました。

探索について
RPGといえば、ドラクエといえばやっぱりいろんなマップを回ってアイテムを手に入れたりする探索も重要な要素だと思います。

一つ一つの島のマップは狭いんですが、島がたくさんあるので探索要素がとても多いです。
僕は探索好きなので楽しめました。

ただ個人的には島をもっと大きくして、数を減らすのがいいかなって感じました。

正直ポッと出の島が多すぎて全然名前が覚えられなかったです。
ストーリーにほぼ繋がりがなくて独立してますからね。

ここから印象に残ったストーリーの感想を書いていきます。
ネタバレあるので見たくない人はブラウザバック推奨です⚠️⚠️

最初のウッドパルナ
個人的にはこれが一番心に残りましたね。

村を救って死んだ英雄。
英雄を見殺しにした村人達。
そんな村人達を恨んでしまった英雄の娘。
それでも最後は娘自身で村人のために自ら命を断ってしまいました。

村の女達をさらっていたのは娘なので悪者なんですけど、最後には村のために自ら命を断つくらい改心?するんですよね。
それでも自分は救われない。

村は救われるけど、救われなかった人もいる。
心の底から喜べないんですよね。
なんか本当にスッキリしないモヤモヤする話です。

ドラクエ7には陰鬱さを期待してプレイしたのでいい感じにモヤモヤして良かったです!
こんなストーリーがずっと続くのか!って期待しましたがここがピークだった感はあります。

次の島エンゴウからは、これで終わり?ってくらいあっけない感じのストーリーが続きます。

あとは胸糞で有名なレブレサック。
ドラクエ7やる前はレブレサックの名前だけは知っていました。
鬱ストーリーを期待していましたが重要人物が死ぬ、みたいなのはなくてウッドパルナほどではなかったかな。
と思いきや、

レブレサックの神父が他の島のプロビナで出てきた神父だったのかってわかった時はとても良くできてるなと思いました。
レブレサックだけの物語だけではなく、他の島も絡めてのあのストーリーは本当に後味が悪くて良かったです。
結局あの神父は救われなかったんだなって。
悲しいなあ。悲しいなあ。ってドルマゲス状態でした。

あとは昼ドラ展開のグリンフレーク。
結局丸く収まらずにごじれたまま誰も幸せにならない展開。
悲しいなあ。悲しいなあ。

現代に行ったらお墓だけ残ってる状態。
何があったか詳細は語らないけど余韻が残るような表現方法がいいですね。

ドラクエ7はこういう詳細は語らないけど余韻が残るような表現が多い印象でした。
こういうのけっこう好きですね。


あとはキーファがオルゴデミーラ説がネットでよく言われています。
個人的にはキーファがオルゴデミーラっていうのは考えられないけど、元々ラスボスみたいな立場にキーファが出てくるようなストーリーだったが改変された説ならまあまあ有り得るかなと思いました。

そんな感じで、王道RPGを期待すると期待外れになるけど、邪道で陰鬱なストーリーを楽しみたいって人には楽しめるようなゲームだと思います😁

それではまた!