センセー、愛してるよ。


愛してたよ。


ズットそばにいたかったよ。

どんな形でもよかったよ、そばにいられるなら。



でもセンセーはアタシがいらないんでしょ?


いなくなれば幸せになれるんでしょ?


センセーの願い、叶えてあげる。


もぅこれ以上、大事な人のそばにいられない毎日に耐えるのはツライです。


アタシは、センセーのそばにいたから笑えたの。

今生まれ変われたら、センセーの子供になれるかなぁ。


そしたら、今度は一生愛してもらえるよね。


ズット変わらず愛してもらえるよね。


もぅ『離れる』って言われずにすむよね。


愛し合えなくても、そっちの方が幸せかもね。

そばにいられない今より幸せだよ。


会いたいよ。
また抱き締めて欲しいよ。
もぅ一度そばにいたいよ。

うそつき…。




こんな愛し方しかできなくてゴメンね。

あなたが全てでした。


バイバイ。


次の日の夜。
センセーからの着信音が鳴りました。

あたしはい。
医者もしもし。今電話できる?
あたしうん。
医者何であんなメールしたん?


何で?それは多分一言では言えない。

医者昨日あんなん言ったのは、離れる事を決めたから?
あたしん~ん。
医者ぢゃー何で?


それは、、
『一緒にいる意味を感じたかったから』
そう言いたかったけど、うまく言えない気がしたのでやめました。

医者俺はお前が昨日みたいなメールしてきたらやっぱりツライ。そんなん考えてたら、続けていくのは難しいかなって思ってしまうんよな。
あたし…分かった。
医者何が分かったん?


そう聞いたセンセーの声はビックリするくらい優しくて寂しそうな声でした。
心臓がギュッとなって何も言えませんでした。
医者なぁ~。
あたし何?
医者何が分かったん?
あたし…。
医者何で怒っとん?
あたし怒ってないよ。
医者なぁ~聞いてもいい?こんな俺やのに、そばにおってもええの?
あたしその言葉、そのまま返す。
医者え?ええから付き合っていくってあの時決めたんやん。
あたしでもあれはアタシが強引に離れんって決めたから。アタシが現実を受け入れんかったから。
医者俺はな、もし俺がおらんかったら、お前はもっとイイ男でいつも近くにおってくれる男と付き合って幸せやったんちゃうかなって思うんよ。俺が足引っ張ってる気がする。
あたしいくら近くにいてくれても、アタシが好きになれんかったら幸せなんか感じんやん。
医者それはそーやけど。あの時伝えた気持ちが俺の本音や。俺はこーゆー風にお前がしんどい想いをするのがホンマに嫌なんよ。何もしてやれんのもツライ。お前がそんなに俺を想ってくれるような事、俺は全然してやれてない事も嫌なんよ。お前に『何を考えてるか分からん』って言われるようになるのも嫌やったし。
あたしアタシは会えん事がツライんぢゃない。一緒にいる理由が分からんから不安になるんよ。最初はセンセーがアタシを想ってくれてるのがちゃんと伝わってたから。最初の気持ちがズット続かんのは分かってるけど。センセーはアタシがセンセーの誘いを断り始めて、好きって全く言わんくなっても、愛されてるって信じ続けられる?
医者それは…無理やな。
あたしそうやろ?アタシがいつも『好き』って伝えてるからセンセーは不安にならんのやろ?普通には付き合えんのやから、そういう事が大事なんぢゃないん?毎日違う女の所に帰って行って、それは仕方なくて。会ってる時は愛を感じられるケド、会えんやん。やから『好き』って言葉信じるしかないのに言葉でも伝えてくれんくて。いつも会えるなら言葉なんかいらんよ。会えんし言葉でも伝えてくれんかったら、何を信じてそばにいればいい?どうやって愛されてるって感じればいい?
医者…ホンマやな。ごめんな。
あたしホンマ鈍感やわ。センセーはチョット機嫌取ればアタシは戻って来ると思ってるやろ?
医者うん、思っとる(笑)
あたしもぉ~。やから扱いが雑なんよ。
医者いやいや!お前に対しては、今まで付き合ってきた誰よりも気にかけとるよ。こんなん俺の付き合い方ぢゃないで。
あたし全然雑やわ。アタシ、今まで大事にされてきたんやなぁ(笑)
医者知らんわ。お前が今までどんな付き合い方してきたかなんか。他の男と比べんな。
あたし比べてないわ。センセーにしかできん事だってイッパイあるし、他の人と比べても意味ナイやん。


センセーは、こういうとこガキ。



結局アタシ達は、言い争っても話し合っててもそのうち笑い合ってしまう。
話しているうちに空気が柔らかくなってきて、幸せになってくる。


センセーは、アタシがどんなにキツイ口調で責めてもちゃんと聞いてくれる。
納得するまで付き合ってくれる。

会いには来れなくても、アタシの不安が薄れた事を声で感じるまで話を聞いてくれる。


センセーの優しさはズルイ。
アタシだけに向けられる事はこの先もないけど。


でも、やっぱりアタシはそんなセンセーの優しさに支えられてます。




我慢しているつもりでも爆発してしまうアタシの不安。

またセンセーを責めてしまいました。


メールセンセー、奥さん以外はアタシだけ?アタシ、センセーの事信じてていいの?他にいるならアタシはやめるから。
メールなんや?またなんか変なウワサか?ホンマにおらんよ。これはホンマ。そんな力は残ってません。
メール力が残ってたら、時間に余裕があったら、増える可能性はあるって事?
メールないね。そーゆう意味ではないです。
メールぢゃー何でそういう言い方したんですか?今更アタシに愛情与えても意味ナイから?好きって言わんくても、アタシから離れていく事はないって自信があるから?アタシは、アタシから求めない限り何も言わないセンセーの何を信じていればいいですか?どの言葉や行動で愛を感じればいいですか?


アタシには、もうセンセーの気持ちが見えない。

わけの分からない責め方をしているのは自分でも分かっていました。

でも、何を信じて頑張っていけばいいのか分かりませんでした。


センセーはいつもそばにはいてくれなくて、他に大事な人がいる。
それを分かっているから精一杯寂しさに耐えているつもりでも、支えになる『何か』がないとやっぱり頑張れない。


道がない所を歩くのが不安なように。
センセーがアタシを想っている確信がないのに、それをひたすら信じる事なんかできない。


その日、センセーからの返事はありませんでした。


さすがにセンセーもうんざりしたかな。
でも、アタシにも譲れない事はあんだよ。