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9月12日。
センセーとの最後のデートをしてきました。
お昼前から夕方まで。
車で福山までご飯を食べに行きました。
泣かないように、精一杯楽しく過ごそうと思いました。
一緒にご飯を食べている時、センセーの食べてる姿にグッときました。
「センセーがご飯食べてるとこ、久しぶりに見た」
そう言葉にすると胸がイッパイで涙が溢れそうになりました。
センセーも切ない顔でアタシを見ていました。
それから岡山に戻る車の中、センセーはいつものようにアタシの手をズット握っていてくれました。
我慢しても、どうしても涙がこみ上げてきました。
センセーは握った手の力を強くして、何も言わずにいてくれました。
「これからどうする?お前がしたい事しよう」
「くっつける所に行きたい」
ホテルに行きました。
アタシが自分の部屋では会いたくないと言ったから。
部屋に入り、ソファーに座るとセンセーはスグに抱き締めてくれました。
そしてたくさんのチューをくれました。
アタシはもう限界でした。
センセーがあまりにも切ない顔でアタシを見るから…
涙目になったアタシを見て
「まだ早いよ」
そう言って笑いました。
そして、、
誕生日プレゼントをくれました。
最後のプレゼント。
それは…リングでした。
半透明のストーンがついたシルバーリング。
「気に入れよ」
「気に入るよ。センセーがくれる物なら何でも宝物やもん」
センセーはリングを左手の薬指に入れてくれました。
「この石、どんな意味があるん?」
「確か『内に秘めたパワー』と『アナタを守る』とかそんな感じだったと思う」
照れくさそうに言うセンセー。
きっとセンセーはアタシに幸せになってほしいという願いを込めてこれをくれたんだと、本気で感じました。
「お前は、俺と付き合ってヨカッタって思う?」
「バカ!そんな事聞くな」
そんな事聞くから、我慢してた涙が止まらない。。
アタシはセンセーに背中を向けました。
背中越しにセンセーが返事を待っているのを感じました。
「ヨカッタって思ってなかったら…」
「ちゃんとした言葉で聞きたい!」
「…ヨカッタよ」
それ以上言葉を続けることはできませんでした。
センセーはアタシを抱き寄せ、強く強く抱き締めました。
その腕は震えていました。
涙がイッパイ出てきました。
センセーも泣いていました。
「イッパイ伝えたい事あるけど…全部含めてありがとう」
そう言ってセンセーがアタシを大事に大事に抱き締めるから、心臓がつぶれそうでした。
「まとめすぎや」
そう突っ込んだアタシを涙目の笑顔で見つめ、そしてたくさんのチューをくれました。
でも、それ以上は手を出せないようでした。
センセーが迷っているのが分かりました。
きっとここでアタシを抱いたら、アタシが余計苦しくなるって思ってる。
「センセー、最後のお願い聞いてくれる?」
「うん。何?」
「…ひとつになりたい」
「抱いてもええの?」
「うん」
そしてアタシの最後の願いは叶えられました。
その願いは多分2人の最後の願い。
切なそうな顔でアタシを見るセンセーが愛しくて、その行動1つ1つが愛しくて。
溢れてくる涙を抑えられないままセンセーの腕に抱かれました。
センセー、ありがとう。
アタシは幸せでした。
こんなに好きになれる人に出会えたから。
センセーの全部を愛していました。
優しい目も、声も、キレイな指も。
強くないくせに弱さを見せないところも。
意外に泣き虫なところも。
実はすごく優しい強さを持っているところも。
アタシの事、ズット信じてくれてたところも。
全部愛してた。
全部全部愛してた。
本当に幸せでした。
センセーを愛した事。
センセーに愛された事。
『センセーの幸せを守り抜くこと』
それがアタシの最後の愛情です。
バイバイ、センセー。
センセーとの最後のデートの日が決まりました。
3日後。
9月12日、土曜日。
アタシの誕生日の翌日デス。
センセー、アタシ頑張って笑うからね。
センセーに笑顔のアタシを覚えてて欲しいから。
アタシが幸せだった事を伝えたいから。
『その日、アタシの部屋には入らんといてね』
そんな冷たい言い方をしてゴメンね。
アタシはもぅ、この部屋でセンセーとの思い出が増えるのが嫌なだけ。
帰って行くセンセーを見送るのが嫌なだけ。
1人で残されるのが嫌なだけ。
分かってね。
大好きやから、
愛してるから言った一言だよ。