よい出来事がたくさん起きてほしいですよね。
〇〇をすればお金持ちになれる
〇〇をすればパートナーが見つかる
こういう教えや法則は溢れています。
やってみたら良いことが起きました!
という体験談を聞いて自分もやってみたけど、起きなかった
という残念な経験をしたことがあると思います。
実は、よいことを起こす確率を高めることは可能です!
「直接の原因」を見つけることでそれが叶います。
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「〇〇をしたら、★が起きる」の場合、
直接の原因は〇〇です。
例えば、
「水を凍らしたら、氷になる」
「包丁で手を切ったら、血が出る」
こういう当たり前のことです。
直接の原因を考えるのは難しくありません。
ところが!
「Aをすると、Bをするから、Cになる」
のように三段階になると途端に難しくなります。
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「Aをすると、Bをするから、Cになる」
のBを見落としてしまうのです。
例えば
「行列に並ぶと、待っている間に期待が高まるから、多く買う」
「何度も会っていると、親近感が発生するから、好きになる」
あたかも、
「行列に並ぶと、お客さんは多く買う」
「何度も会っていると、好きになる」
だと思えてしまいます。
これの何が問題なのでしょう??
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問題は
「行列に並ぶと、多く買う」
「何度も会っていると、好きになる」
が起きないケースが増えるということです。
つまり、再現性が低くなる、ということです。
例えば、
「行列に並ぶと、多く買う」という法則を見つけた!
と勘違いしてわざと行列を作るために、入店できる人数を少なくします。
ところが、お客さんが減ってしまった、売り上げが下がってしまった、という事例が発生してしまう。
なぜなら、
待っている間に期待が高まらなかったからです。
むしろ、
・待っているくらいならほかの店に行ってしまった
・待っている間にネットを検索して悪い口コミが多いことに気付いた
ということが起きたのですね。
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「何度も会っていると、好きになる」
が起きないケースが増えるのも、同じです。
「何度も会っている好きになる」という法則を見つけたと思って
何度も会おうとしたら相手に嫌われてしまうケースが起きた。
なぜなら、
相手の中で親近感が発生しなかったからです。
むしろ、
・何度も会うお願いをしていたらしつこいと思われてしまった
・何度も会って相手の話を聞かず一方的に話していた
ということが起きていた。
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人間は、直接の原因を理解するのは難しいのです。
なぜなら、脳の仕組みが生き残る目的で発達したから。
「南の森に行くと、前年に気温が高かったから、木の実がたくさん採れた」
と正確に理解するのは時間がかかります。
それより、
「南の森に行くと、木の実がたくさん採れた」
と覚えておくほうが生き残るために役立ちます。
つまり、
「Aをすると、Bをするから、Cになる」
を正確に理解するよりも、
「Aをすると、Cになる」
と手っ取り早く覚えておくほうが生き延びる確率が高かったのです。
生き残りやすくなっている代わりに、
再現性が低くなり、人間は無駄な行動が多くなっています。
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世の中には、直接の原因Bが抜けている
「Aをすると、Cになる」の教えがあふれています。
・トイレを掃除すれば、売り上げが増える
【引用】https://www.sakaduki.net/how-to-pub/president-cleaning-toilet/
・長財布を使えば、お金持ちになれる
【引用】書籍「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」
・リップクリームを使い切ると、両想いになれる
【引用】https://popteen.co.jp/media/19899/
繰り返して言うと、
これらをやってみて、実際にCの結果が得られる人もいます。
しかし、得られない人もいる。
なぜなら、これらの間には、何か直接の原因Bが隠れていて、
それをしなければ結果Cが得られないからです。
・トイレを毎日掃除すれば、Bをするから、売り上げが増える
・長財布を使えば、Bをするから、お金持ちになれる
・リップクリームを使い切ると、Bをするから、両想いになれる
Bをするから、が大切です。
逆に、
Aをしなくても、Bをしさえすれば、結果Cは手に入ります。
さて、上の例のBはなんでしょう?
考えてみてください。
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まとめ
よい出来事が確実に起きるようになるには、
直接の原因Bを見つけることが必要です。
お金、恋愛、人間の心など、
複雑で目に見えないものほど見つけることは難しいでしょう。
もし直接の原因Bを教えてくれる人がいたら、
その人は再現性の高い方法を教えてくれる貴重なメンターです。
もし、あなたが直接の原因Bを教えるようになれば、
あなたが貴重なメンターになります。
人気の作家、講師、コンサルタントとなるでしょう。