29歳のころ。4年間くらい夢だったランボルギーニをついに買ったときの話。
ずっとパソコンのデスクトップの壁紙にしていて、ランボルギーニの本を読み漁り、試乗レビューを熟読していた。
名古屋まで新幹線に乗って買いに行った。
数週間待ち、ついに納車されて名古屋から家まで乗って帰るのだ!
鼻血が出るほどの興奮!
緊張しながら乗り込み、高速道路を走る。
注目されまくり。
さて、運転している時の感想は、
ふーん、こんなもんか
だった。
あのどんどん冷めていく感じ。
あれはとても残念だった。
言っておくけど、ランボルギーニはすごい車だ。
特に買ったやつは新車だし、アウディ傘下に入った時のモデルなので完成度も高い。
こんなもんか現象はこの時初めて体験したものではない。
憧れの車を買うたびに体験してきたのだ。
フェアレディZを買ったときも、そうだった。
次に、日本で一番高いNSXを買ったときもそうだった。
買う前のワクワクのほうが10倍くらい楽しかった。
言っておくけど、フェアレディZもNSXもすごくいい車だ。
買う前のワクワクが大きすぎたのだ。
ランボルギーニを買って、決定的に分かった。
結局買う前のワクワクに勝てる車は存在しない。
いや、車に限ったことではなく、何かを手に入れる前のワクワクには何者も敵わないのだ。
ランボルギーニの上は、もうマクラーレンという1億円の車しかないが、もうそれを手に入れようとは思わなかった。
間違いなく、ふーん、こんなもんかになるからだ。
で、どうしたかというと、車を買う前のワクワクを最大に楽しめばいいのだという結論に至った。
ランボルギーニの後には、ロードスターが欲しくなった。
金額としては10分の1くらいだけど、すぐに買わずに調べ続けた。
雑誌買って、ネット記事を読んで、街を走っているロードスターを見ながらいいなあと憧れ続ける。
自分を焦らしている状態だ。
脳内ではドーパミンがダラダラと垂れ流されている。
そして、手に入れたのはなんと8年後!
買うときの気持ちは、嬉しさ半分、これで買う前のワクワクが終わってしまう寂しさ半分。
ドーパミンが終了するのだ。
毎年車を買い替えているのだけど、1年間ずーっと車を選んでいる。
ブックマークのフォルダはこうなっていて、いい中古車が出ていないかをチェックしている。
うはあ、いいなあ。
かっこいいなあ。
運転したらどんな感じだろう。
などと妄想しながら自分を焦らしまくって毎日過ごしている。
でも脳科学から見ると、とても合理的なのだ。
「ドーパミンの分泌量は、報酬そのものの大きさではなく、期待値に対する大きさに応じて増える」という法則がある。
ドーパミンによって気分が高揚して、意欲が高まるからだ。
手に入るかもしれないものをすぐに手に入れずにワクワクして楽しむ、という自分焦らしをお勧めしたい。
8年くらいできるようになれば、あなたもターボレベルだ。
「脳 よだれ」で検索したら、こんな画像を見つけた。
うん、まさにこんな状態だ。
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