数日前に「父に復讐するために成功しました」とブログで書きました。
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すると昨日、姉が父と弟のことをどう記憶しているのかを書いてくれました。
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読んだところ、衝撃すぎて、衝撃すぎて、何度「えー!?」と声を発したことか。
そして、すでに亡くなっていますが、お父さんの愛情が分かってたくさん泣きました。
1、記憶と違う父
姉 弓明子のブログから引用
父はどんな天候でもロードバイクで出勤
その時、母に起こされ玄関でお見送りすると、お土産に父からサイコロキャラメルを渡されます。
その後、通勤途中の道がリビングの窓から見えて
「お父さん、いってらっしゃーい」
と、大きな声で叫びながら手を振っていました。
そうすると父が片手を離して、手を上げてくれるんですよね。
嬉しかったですね。
いってらっしゃーいと手を振るとお父さんが手を振り返してくれたのは覚えています。
幸せで楽しかった記憶です。
が、サイコロキャラメルは完全に記憶からなくなっていました。
大人になってから父から聞いたのですが、
サイコロキャラメルは、子どもたちにお見送りしてもらうのが嬉しくて、父が忙しい合間を縫って、買ってくれていたそうです。
当時お店では、いつもたくさんサイコロキャラメルを買う父のために、多めの在庫を用意してくれていたと、嬉しそうに教えてくれました。
えー!?
あの怖いお父さんが?自分で買っていた?
父のために多めの在庫を用意してくれていたって、なにそれ。 涙
すでに、印象が違いすぎます。
弟は突然、母に起こされても起きて来なくなり、父の見送りはせずにギリギリまで寝ているようになった記憶があります。
そうそう。なぜか、しなくなったんですよね。急に。
どうしてしなくなったのか記憶がなかったのです。
ところが、さきほど姉とメッセージをやり取りしていて衝撃の事実が分かりました。
これがお父さんは怖いの原点だったという出来事が。のちほど。
そして、スポーツカーの展示会?にも、ターボが外車が大好きだからと、連れて行って貰っていましたよ。
父も車好きだったと思います。
父は弟と共通の趣味が持てたことをとても喜んでいた記憶があります。
あ、そういえばス―パーカーを見に行った時の写真があった!
父に連れて行ってもらったのか。 共通の趣味を持てて喜んでいたとは。
父は自分に興味がないんだと思い込んでいました。
ほっこり。
私の記憶だと、しつけに厳しかったのは母です。
食事の時は正座
箸は正しく持つこと
箸の上げ下ろし
食事の前には「いただきます」を言うこと
背筋を伸ばし肘をついて食べないなど
夜は9時に寝る
もう、衝撃的すぎて。また、えー!?ですよ。
これらは父が言っていたことのはず。
母親からは言われた記憶がない・・・。
これを守らないと、父は急にテーブルをバンと叩いて怒るので、お父さんが厳しくしつけをする人だと思っていました。
私の父の印象は、物静かで怒鳴らないし、気分では決して怒らない人なのです。
父に叱られた時は、きちんとなぜ叱られたか?を説明してくれるので、怖くありませんでした。
えー!?
急にテーブルを叩いて怒る怖い人なのになあ。
説明もなかった。
なんでこんな違いが??
この後、いよいよすべての理由がわかります。
2、なぜ怖い父親になったのか?
最初に書いた通り、なぜ父が机をいきなり叩く怖い人になったのかが分かりました。
ブログの感想を送ったあと、姉とやり取りしていく中で分かりました。
姉の記憶とのちに両親から聞いた話をつなぎ合わせると、それはこういう話の流れでした。
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おそらく、姉が7歳くらいで自分が4歳くらいのこと。
母親の実家での新年会が近づいてきた。
母親の実家はしつけに厳しい。
母親は子供たちの行儀に厳しくなった。
姉はすぐに言うことを聞く。
しかし、遊びたい盛りの息子はまったくいうことを聞かない。
(アスペルガーが入っているので、すぐに他のことに夢中になるし、夢中になると集中してしまう)
だんだん正月が近づいてくると母親はヒステリックになって、姉にも弟を注意させる。
それでも息子はいうことを聞かない。
困った母親は父親から怒ってもらうことにした。
父親は抵抗した。
家でくらい好きにさせてやれ、食事くらい楽しくたべさせてやれよと。
母親は、「うちは行儀に厳しかった、行儀が悪いと物差しで叩かれたんだから」と言う。
それでも父親は自分が理不尽な体罰を兄弟から受けていたこともあり、息子に体罰を加えたくなかった。
しかし、強く言われた父親はとうとう折れ、体罰ではなく、テーブルを叩いて脅かした。
息子が見送りのために朝起きて来なくなったのは、その翌日から。
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父親が怖い人になったのと、朝の見送りをしなくなったのはつながっていました。
その時の記憶が自分に全くないのは、よほどショックだったからでしょう。
「家でくらい好きにさせてやれ、食事くらい楽しくたべさせてやれ」という言葉が父親の本心でした。
それを聞いて涙がこらえられませんでした。
たしかに、父親は好きなことをさせてくれました。
勉強しろとも、宿題をしろとも、パソコンをやりすぎるなとも言いません。
プラモデルに夢中になると毎週のように買ってきてくれました。
本当に好きなことを自由にさせてくれました。
3、なぜ父親は母親の意見に従ったのか?
その背景も分かりました。
父と母は、会社で出会って恋愛結婚をしました。
その会社は、母親の兄が社長をしています。
つまり、父親は社長の妹さんをお嫁さんにもらったのです。まあ、お嬢様ですね。
新年会は社長の家で行われます。
さらに、父親は幼いときに両親を亡くしています。
兄弟が支え合って生きるのに精いっぱい。
とても行儀まで構ってられなかったという話を姉が聞いています。
お行儀について、自分は分かっていないという劣等感があったのですね。
この二つがあったら母親の意見に従ってしまうのもうなずけます。
4、自分と父親は同じ
父親は不本意ながら母親に従って、楽しそうにしている息子に対してテーブルを叩いて脅した。
心痛めながら。
息子からしたら、それまで優しいお父さんが、突然脅す怖い人に豹変した恐ろしい記憶になる。
いたずらをしたときにはビンタをされました。
それも母親が叱ってくれと言ったのでしょう。
息子は、母親が言うことを聞かないからと言って父親に怒ってもらっていたとは知る由もない。
父親は本当に損な役回りですね。
息子はショックを受けてお父さんを避けるようになる。
さらに成長するにしたがって、恐怖の記憶は広がり、怖かった記憶ばかりが強くなる。
楽しかった記憶はだんだん薄らいでいき、怒られた、ビンタされた記憶は鮮明のまま。
父親はずっと息子には興味がないのだと思っていました。
息子を可愛いと思っているとは思いもしませんでした。
24歳くらいまでまともに父親と話すことができませんでした。
30歳くらいまで父親を見返すために復讐をしていました。
その間に、何百個もメンタルブロックを作っていました。
本当は父親に愛されていた、と分かったときは泣いて泣いて涙が止まりませんでした。
でも、母親に従った父親の気持ちに共感できます。
なぜなら、今自分は同じことをしているからです。
自分も妻とは、子供の宿題やゲームのことで何度も衝突しました。
自分は子供のころは忘れ物チャンピオンだったし、宿題やらない帝王だったし、ゲームは中学の休みの日には朝8時に起きて夜10時まで10時間以上やりまくった。
妻の主張には反論するけど、感情的に言われるともう耐えられなくなる。
そして、家のことを妻に任せている負い目もある。
そうすると家庭の雰囲気が険悪になるくらいなら、夫婦の仲が悪くなるくらいなら従おうと考えるんですよね。
大事な子供のことを考えると、夫婦で喧嘩をしているより家庭が平和なほうが大事だなと。
そして、子供には申し訳ないと思いながらも、注意したり、禁止したり、時にはルールを破ったら罰を与えたりする。
テーブルを叩いて脅したりはしないけど、やっていることは父親と同じなんです。
どの家庭も同じようなことが起きているのでしょう。(笑)
でも、お父さんたちは、奥さんを、子供を愛しているがためにしていることです。
この父親の話を子供にもしたら、長男は「オレもパパに怒られるのは嫌だ」と言いました。
「そうだよね、嫌だよね。ごめんね」と謝りました。
そして、なんだかんだ言って、今こうして「幸せに成功する人間心理学」を教えているのは、父親と母親のおかげなんですね。
母親がしつけを父親にお願いし、いやいや父親がテーブルを叩いて脅したおかげで心の問題が生まれました。
心の問題を解決するために700回、800回のメンタルブロック解放をしてきたおかげで、感情や心の仕組みが分かり体系化することができました。
そう考えると、自分が最適な家族を選んで生まれてきたような気がします。
すべては完璧だったと思えます。
【追記】
この話を妻に話しているときにふと思い出したことがあった。
なぜか子供の頃、グリコのおまけが大量にあったのだ。
遊びに来た友達が驚くくらい箱いっぱいに。
前に、なんでこんなにあるのか母親に聞いたら、お父さんが買ってくれたと言っていた。
なんで父親が買ってくれたのか不思議に思ったものだ。
あのグリコのおまけは、父親が朝お見送りをしてくれる子供のために買っていたキャラメルのおまけだったのだ。
お父さん、ありがとう。
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