「豊田真由子さんの独占告白」に涙した

婦人公論のインタビュー

〈独占告白〉「このハゲ〜！」騒動から3年・豊田真由子「意識のあるときは、死ぬことばかり考えていた」

https://fujinkoron.jp/articles/-/2072

みんなが知っている「このハゲー！」で有名になった豊田真由子さん　（元衆議院議員）

あの音声をテレビなどで聞いて驚いた人も多いと思います。

正直、自分も　「こいつ、何様だ」と驚いたし、むちゃくちゃ反感を感じました。

3年たった今、あの頃のことを振り返ったインタビューです。

胸が締め付けられるようなインタビューです。

泣きました

あの暴言は、人間心理学から見れば、法則通りの言動です。

一線で活躍しているリーダーが、側近のスタッフに暴言を吐くことは実はよくあることなのです。

その人の人格に問題があるのではなく、　【崖ルート】だとそうなるように人間の心ができているからです。

その心の仕組みを手記から紐解いてみましょう。

～インタビュー抜粋～

自己肯定感は、階段ルートの3つのうちの1つの要素です。

これが足りないると【崖ルート】になります。

豊田さんは、とても分かりやすい例です。

自己肯定感が低いことを解消しようとしたときに、多くの人が何かで「自信」を持とうとします。

自信の種類はいくつかあります。

豊田さんは、人の役に立って感謝されるという自信の付け方を選びました。

この時点ですでに【崖ルート】なのです。

原動力が自己否定感です。

自己否定感を埋めるために行う行動は、満足感が得られません。

得られても一瞬です。

おそらく豊田さんも、どんなに社会的に認められる地位や活動を行っても、自分では満足できなかったでしょう。

まだまだ、もっともっと。という気持ちに追い立てられていたはずです。

このように人の役に立つ自信の付け方をすると、ある悪循環が始まります。

期待とプレッシャーの連鎖です。

役立つことで感謝され、信頼を得る。

するとさらに期待をかけられます。

その期待に応えることで感謝され、さらに信頼を得る。

信頼を得るとさらに期待をかけられる・・・・。

なんとなくいい流れに見えますが、スタートが自己否定感なのです。

感謝されたときは一時的には満足しますが、「まだまだ、もっと頑張らないと」という焦りがすぐにやってきます。

なぜなら、自信は自己否定感を埋めることはないからです。

努力して高く積み上げれば上げると、それが崩れる恐怖が大きくなります。

その恐怖と闘いながら、努力を重ねていくとどうなるか？

～インタビュー抜粋～

このように、ストレスがどんどん大きくなり、プレッシャーがのしかかっていきます。

限界を超えて努力をして、体力的にも、精神的にも異常な状態になっていきます。

【崖ルート】の人は不機嫌です。

成功していたとしても、常に不安とプレッシャーにさらされているので、イライラしていて攻撃的になっていきます。

さらに、

自信をつけていくほどに、自分は正しいと考えるようになります。

豊田真由子さんは、高学歴であり、衆議院議員という自信を得たために、自分は正しいと考えるようになったと推測できます。

そして、積み上げた努力を台無しにされると感じたときに、激しい怒りが湧きおこります。

録音された罵倒の音声がまさにそれです。

～インタビュー抜粋～

パワハラはこうして生まれています。

その人の人格に問題があるのではありません。

【崖ルート】で自分を追い込み、何かで成功していくと誰でも攻撃的な言動になってしまうのです。

仕事で部下に怒鳴る上司

子育てで夫に暴言を吐く妻

子供を怒鳴る父親

どれも原理としては同じです。

根本解決は、【崖ルート】から【階段ルート】に変えることです。

自分にも他人にも優しくなれます。

最後に、インタビューの中で心に残った一文を紹介します。

「最初の報道で私はショックを受け、精神科に入院。体重は12キロ減って、意識のあるときは、ずっと死ぬことばかり考えていました。なんとか踏みとどまれたのは、子どもたちに「自分の存在が、母を生につなぎとめるほどの価値を持たなかったのだ」という痛みを一生抱えさせるわけにはいかない、その一心からだったと思います。」

心から、豊田さんには幸せになってほしいなと思います。

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