tittle‐tattle~徒然のままに記す -8ページ目

tittle‐tattle~徒然のままに記す

基本的にコラムというか雑文をつらつら書いております。ジャンルは料理やら映画やら小説やらアニメやらゲームやら漫画やら音楽やら料理やら猫やらと、無尽蔵にキリがないので暇つぶしにでもどうぞ。ではでは。

ちなみにそんなに面白くはないです。




ラーメン二郎、なんだかここんところ一般メディアですら取り上げられるほどに流行っていますよな。かつては東京でも、かなりコアなラーメン好きというかなんというか、アレな人がはまってたアレな食い物だったんですが、インスパイアな店もドンドコ増えてお客さんもたいそう来ているようで、時代は変わりましたな。みんな肝硬変で死ぬんですね、きっと。まあ、うまきに死すならいいのか。これはベニスに死すとのダジャレですけど、もういいです、俺が死にます。

とはいえ、毎度まいど店に行けるわけでもないし、地方の方などお店もない。そんな方々に向けて「店がなければ作ってしまえばいいじゃない」という俺のアントワネット魂がいたずらに火を吹き、ラーメン二郎的なラーメンを一人暮らしの独身男性(もてない)でそんなに苦労せずに作る方法を書くに至りました。はい、拍手。なにぶん、料理が趣味というか日常な人間なので、わりと説明不足な料理用語が飛び交うことがあると思いますが、そこはご勘弁願いたい。

では、材料。ざっと書くので、全部必死で揃えんでもよろしい。雰囲気、二郎に入ってそうなやつだけ抑えておいて。

麺:東洋水産の山岸一雄監修つけ麺専用中華麺・4玉入り。

しょうゆ・みりん・酒・砂糖・味の素・コショウ・中華味。
豚軟骨・豚バラブロック・(豚肩ブロック)・
もやし・キャベツ・ニンニク・ネギ・生姜

まずかえし。タレでも作りますか。
鍋を使うのは面倒なので、丼を使います。深めの丼を用意したら、そこにしょうゆをドボドボっと、で、みりん。しょうゆ10に対してみりんは2くらい。で酒3。全体で丼の半分くらいの量ね。で、中華味をぱっぱっとやって、レンジで温める。沸騰したら、あとは冷めるのを待つだけ。完成。二郎のタレは意外と甘みが強いほうが美味しいと個人的には思う。塩辛い邦画好きならみりんを減らすなりすればいい。レンジで作る場合は少量で作れるので、少しずつ自分の好みに寄せられるのが良い。

では、スープを取りませう。スープはですな、本来は豚骨で取りたいとこですがなかなかワンルームの台所であんなゴツイブツを叩き割って寸胴で取るのもしんどいので、探すのはやや手間かもしれんが、豚の軟骨というのをスーパーや肉屋で探してきてもらってソイツを利用します。アバラ骨の端っこですね。こいつを少し多めのお湯で2時間以上煮てスープを取ります。臭み取りにネギの青いところと生姜の薄切りを少々入れてあげるのも良いかもしれない。手間じゃなければ煮る前に5分くらい下茹でして冷水で細かい汚れを洗っておいてね。スープが取れたら軟骨は取り出して、スープは一旦冷やします。軟骨は塩振ってそのまま食べても美味しいし、醤油と味醂で甘じょっぱく煮ても美味い。十分おかずになりますので無駄がない。冷めたスープの表面は白く固まる。ソイツがラード。豚の脂ですな。ソイツはスプーンででも掬ってちっちゃい容器にとっておいてください。炒めものに使えますし、ラーメンにものせられます。
ちなみに、二郎だと、スープにキャベツの芯とかニンニクとか細かいもの入れたりしてますが、今回はそれはしません。アレはあの寸胴サイズで意味のあることだと思いますし、逆に小さい鍋だと味が濁るだけだと思うので。





次はチャーシュー、というか煮豚。これがわりと今回のポイント。豚バラのブロック肉をですね、先ほどの軟骨で取ったスープの中に入れて煮ます。これでスープの濃度がまして、二郎的な肉的なスープになります。豚バラブロック以外にも、二郎感を出したいのなら肩ブロックあたりを投入するのもいいと思います。より二郎らしさ、そしてパサ豚感が出ます。水が足りなかったらそこは男は黙って水道水を追加。ミネラルウォーター? ナメんな。そんなもん女子供にぶっかけとけ。

豚が柔らかくなるまで煮ると、圧力鍋を使わないと2時間以上かかると思うんですが、煮終わったら豚の脂身がほろほろと崩れる柔らかさになっていることでしょう。最初に書きませんでしたが、豚のばら肉購入時に二郎でアブラ増しする人は、ばら肉飼う時にとにかく脂が多い肉を買いましょう。で、煮たばら肉の油を荒目のザルで完成したラーメンにこしてやればアブラ増しが自宅でもできるわけです。肉のハナマサとか行けば普通に背脂売ってますから、そういうの利用するのも手ですがね。なかなかワンルームとかだと持て余しますw 煮上がった肉はジップロックなりビニール袋なりにタレと一緒に一日くらい漬け込めば味が染み込み美味しくなりまする。

さて、タレもスープも肉も麺(市販品)も用意出来たので、あとは丼でのマリアージュを楽しむのみです。
先に、ニンニクを刻んでおきますか。たっぷりと。そして、鍋で湯を沸かし、もやしとキャベツをどっさり茹でましょう。あんたのマシマシ加減で構いませんぜ。スープを温めなおしましょう。一応、設定は、コンロひとつという独身男性の家の設定です。温まったスープをシンクの脇にでも置いて、また湯を沸かし、そこで麺を茹でる、丼にタレを用意。そこに魔法の粉味の素を麻薬管理者がガサ入れしてくるほどに振りかけましょう。スープを丼に張り、湯を切った麺を入れ、野菜、ニンニク、そして肉が揃えばそれは二郎。脂が用意してあるなら増しちゃえばいいさ。禁断のひとときをお楽しみあれ。






まあ、ようは、軟骨でダシとると楽だよってことです。あと、煮豚は冷凍効くから多めに作って冷凍しとくのも手だね。御飯のおかずにもなるし。あんまり難しいこと考えないでやってみるといいさ~。ちなみにこの作り方を応用すると家系も作れるのだよ。フフフ。


以上。
今日は漫画の話でもしようかね。

突然だが俺は漫画を読むのがすごく遅い。なんでしょう。多分、自分が漫画を描いていたせいもあるのだろうけど、読み流すということができないんだと思う。多分、漫画って消費社会の象徴みたいに挙げられるのだろうけども、俺に取っては消費対象では昔も今もない。若い人などは上手く読み飛ばす能力を身につけているのかもしれないけれども、俺は駄目だ。ページを捲るたびにコマ割りやペンの入れ方、全体のバランス。トーンなどの処理など、色々気になって前のページに戻ったりしたりして、三歩進んで二歩下がる。まあ、これは上手い漫画家さんにあたった場合だが。

最近は『富士山さんは思春期』という漫画がこれだった、軽いエロに流れが行くかなという大きい女の子とちっちゃい男の子の古くは『かぼちゃワイン』的なラブコメなんだがとにかく絵が上手い。それも、萌え絵とかそういうのじゃなく上手い。ペン入れ方ひとつで上手いと唸らせる腕がニクい。作者は女性らしいが、大友克洋ラインというか、漫画がキチンと好きな人なんだなと伝わる。そして、コマ割りのリズムがベタに見えながらもすごく上手い。あとはトーン処理。デシタルでトーン処理しているんだろうけど、たとえば『GANTZ』みたいにがんがんに使っているわけではない、はてさて『監獄学園』みたいにあざといだけの使い方をしているわけでもない。本来のスクリーントーンの使い方をあるがままに普通にしている。それがすごく素敵で素晴らしい。
あと、この人は、たまに引きの絵を描くのだけれども、その時に遠近感があるシーンだとして近いものと遠いものの描き込みの量が極端に違うというか、近いものはそれなりに描き込むのだが、遠くのものはほぼ線がなんとなく描いてある感じ。けれどそのバランスが全体で見るとひどく整っている。褒め過ぎかもしれんが江口寿史のバランス感。勢いでデニーズのメニューでも描いてみるといいと思う。まあ、なんだかんだで、俺がこんなに褒めてるのは、一言にしつこいですが作者が女子というのも強いです。この人は男性もきちんと骨格から描けますから。なんかね、だからこそ悔しいから、漫画家志す人とかいるならこういう、ちゃんした漫画を書いているこういう人の漫画を読んでほしいなと読者として思うのです。

はい、次。
絵が上手い下手なんかは個人の趣味もあるとは思うのだけれども、俺は漫画に作者の温度を感じない作品はダメだと思う。先ほど名前を出してまた出すが『監獄学園』はファンの方もいると思うけれども、個人的には話は別として金稼ぎのイラストというようにしか感じない。なんというか、作者の温度を感じないのだ。連載という名のヤ○ザキパン的な感じ。表紙イラスト頑張ってるけど、なんかショボイ的な、って悪口ばっかだな。まあ、あんまり俺は合わないだけです。
ってか、萌え絵的なヤツというか、ラノベの挿絵みたいなのって、お好きな子が多いから支持されているんだろうけども、あんな金太郎飴みたいな絵でいいのかしら? 「絵師の○○さんが」とか「○○さんが絵師なので今回は買いだな」とか言ってるのを見ると、まああんたらの金(お母さんのかもしれんけど)だけども、そんな流行ってるからとかにのって大枚はたいていいのかにゃぁと思ったり、思わなかったり、思わないから払ったらいいと思う。ちなみに俺の知人のそういう絵師は一枚1時間半で描ける絵で、買い取りじゃなくて印税というか取り分みたいな契約にしてやったら、そこそこ当たって全盛期は毎月30万くらい口座に入ってきたってさ。実働1時間半で。まあ、そういうもんだ。

で、何の話だっけか。
ああ、そうだ、ものすごく話は戻るが『富士山さんは思春期』の人は漫画がすきで楽しんで描いていると思うのだが、漫画がすきでもちょっと自分を追い込み過ぎ来かけている人もいる。『アイアムアヒーロー』の花沢健吾先生だ。お話は、ある日世界がゾンビ的な感じの何かだらけになってま~大変とかそんな感じの。海外ドラマの『ウォーキング・デッド』的な奴です。この人は、デビュー作の『ルサンチマン』というやつから読んでいるんだが、一貫して主人公=俺。周星馳か岡村靖幸な感じの、俺が俺で俺な感じな俺イズム。さらに、それがネガ方向だから厄介。デビュー作『ルサンチマン』ではバーチャルリアリティー世界を舞台にそこで出会った少女と現実との綱引きを描き。というか、最終的にあっさり現実を切った。次作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は映画やドラマにもなったから空なりに有名だろうと思うが、まあ、ダメな30男がボクシングで頑張りきれないモヤモヤな話。で、現在の『アイアムアヒーロー』はゾンビ(厳密には違う)世界で生きる、漫画家アシの作者投影主人公がショットガン片手にワタワタする話で、話自体は正直、なかなか面白いと思う。店舗とかたるい所も多いが、通して読むとそうでもないから単行本向けなのかもしれない。ただ、俺が危惧するのは、作者のこだわり主義。絵が毎回凝りすぎてきてる。細かい描写に凝りすぎてきてて、そこで作画が進まなくなっちゃうんじゃないかなと心配になる。昔、『ベルセルク』の作者がアシスタントを雇ったんだけど鎧の書き方に納得いかなくて、帰ったあとに全部、細かい金具のパーツの処理を書き直したという話があって、そういう流れになりやしまいかと。でも、この花澤さんはTwitterではシモネタ、というか卑猥な単語を並べてるだけなので大丈夫かもしれない。『アイアムアヒーロー』はいわずもがなですが『ルサンチマン』おすすめですよ。ぜひぜひ。

さて、猫に餌やるから、このへんでやめるか。


以上。

今日は、家で作るラーメンの話でも書こうかと思ったものの、気が変わったので音楽の話をば。

去年の年末から、なんやかんやとネットでワイワイいわれとるドコモのCMのバックに流れるSPICY CHOCOLATEなるアーティストの『ずっと』という曲がどう聴いてもORIGINAL LOVEの『接吻』のパクリなのではというお話なのですが、パクリかどうかはどうかは置いておいて、そっくりなのは確かでございます。展開も全くといって一緒ですし、サビのメロディーラインは完全一致ですな。でもですねぇ作り手の方もまだお若いでしょうし、若いころ影響を受けた曲の中に紛れてて、なんか気がついたら曲になっちゃいました~とかそういう感じなんかな~、とフォローしてあげたいものの、周りのプロデューサーなりの大人どもは、ちょっと聴けば気づくべよ。プロなんだから。あんだけ有名な田島貴男の名曲だぞ。ということで、このミュージシャンの子たちが悪いかどうかは別として、これにGOを出した周りの大人は有罪だと思うので腹を切って詫びるまではしなくてはいいので、農道で軽トラかなんかに軽くハネられて足首グネってください。ありゃ、チト軽いな。じゃあ、実家全焼でいいです。

この件で久々にORIGINAL LOVEを聴き直したが、やっぱりいいね。俺が最初にORIGINAL LOVEと出会ったのは、というか、そのボーカルである田島貴男を知ったのは、多分ピチカート・ファイブのボーカルをやめるだなんだといってる時だったと思う。正直、その時はピチカート自体あんまりよく知らんかったので、まあオサレバンドのボーカルの人が辞めるのかくらいの印象だった。渋谷系ですね、はいはい的な。その後、『バナナチップス・ラブ』というドラマが深夜に始まった。松雪泰子主演でオナペッツとか出てた。沢尻エリカの小さい髭の旦那が作ってたのよ。で、その主題歌がなかなかにフュージョン系でよい感じ。その曲が『月の裏で会いましょう』ORIGINAL LOVE 作詞・作曲・ボーカル・田島貴男=元ピチカート・ファイブボーカル。「おーーーー!」と、つながって、一人なんだかやや興奮して、隣の部屋でゲームやってた弟にどうしたと驚かれたりした。それからは、わりと一生懸命聴いたなぁ、LIVEも何度か行った。顔小さくて、長身で細身で3つボタンの光沢のあるスーツが似合うイケメンなんだけど、顔が限りなく関根勤に似ているんだ。俺と友人の間では声とスタイルのいい関根勤ということになっていた。平行してフリッパーズとかも聴いていたのだけれど、フリッパーズの憧れの存在がフリッパーズデビュー当時、まだインディーズだった田島貴男だったというのがすげえと思った。確かに田島貴男の音楽性の幅は広すぎる。試しに一度騙されたと思って聴いてみるとよい。『オリジナル・ラヴ アーリー・コンプリート』というベスト盤が出ているはずなのでお試しあれ。

「渋谷系、ケッ!」みたいな感じで書いておいてフリッパーズ聴いてるとかクズだなと思うでしょ。大丈夫、ちゃんと大江千里とかTMNETWORKとかも聴いてるから。殺害塩化ビニールとか観に行ったりしてたし。まあ、どっちにしても懐かしき話ですわな。そういうことを思い出させてくれるという意味では、今回の騒動にも良き効果もあったのかもしれないかと建設的な意味を持たせてみる。そういや、昨日、本屋ブラブラしてたら、かかってるBGMの曲のBメロがcharaの『あいのうた』にそっくりだったけど、まあ、よくあることだからいいやね。うん、いいや~。

以上。