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tittle‐tattle~徒然のままに記す

基本的にコラムというか雑文をつらつら書いております。ジャンルは料理やら映画やら小説やらアニメやらゲームやら漫画やら音楽やら料理やら猫やらと、無尽蔵にキリがないので暇つぶしにでもどうぞ。ではでは。

ちなみにそんなに面白くはないです。

不動産関係の仕事をしているFくんの話。

業務内容は、物件をお客さんに売ったり貸したりするするごくごく普通の不動産屋さんの仕事。その日も新しく担当になった賃貸物件の下見に西東京市の某所に訪れた。
8階建ての鉄筋コンクリートマンション。3LDKの1階角部屋。少しだけ庭のようなスペースが取ってあり、その周りを生け垣で囲って目隠しがしてある。
築15年ほどで部屋には傷みもなく、日当たりもいい。小さな庭には小さなブランコがあり、ガーデニングに最適な花壇などもある。なかなかファミリー物件としては魅力的だ。
資料で予定の家賃範囲を確認すると、どうも妙だ。ここらは、東京でも人気のエリアだ。だというのに”安すぎるのだ”。相場の3割は安い。

──事故ってんのかな? 資料をめくるがそういう記載は特にない。とりあえず、上司に連絡すると「……まあ、いいやじゃあ、とりあえず今日は帰社しなくていいから、明日までその物件に泊まって様子見てチェックしてくれ。寿司でも何でも領収書切っていいから。あ、押入れに寝袋入ってるからそれで寝てな。んじゃ、明日連絡よろしく~」そんな具合で、話は一方的に終わった。

※『事故物件とは、競売がかかってとか法的なややこしさはもちろんですが、どちらかというと、以前に自殺や殺人、もともと墓だったやら、とにかく気持ち悪い物件ですな、今は便宜的に』

暗くなるまで間もあるので、近所の商店街の赤ちょうちんで一杯やりつつ、マンションの話をさり気なく聞くが取り立てて妙な噂もない。簡単なつまみとビールなどを買い込み部屋に戻る。時間はもう22時を回っている。
明るいうちに、マンションの人間に色々聞けば話は早いのだが妙な噂が流れると、借り手が余計につかなくなる可能性がある上に好機な目で見られてはかなわないので接触は避けざるを得ない。
ガランとした部屋に寝袋を引っ張り出して、そそくさと潜り込み、かろうじて点けた非常灯で資料を読みながらビールを飲む。別に特に物件的な事故もないようだ。ただ、たった15年で8組も入れ替わってる。単身向けならつゆ知らず、ファミリー向けにしちゃちょいと異常なペースだ。

──アハハ アハハ アハハハハ

気が付くと眠っていたらしい。笑い声? テレビの音がする。

いやテレビの音はしない。テレビなどないのだから。

声の方向に目をやると、そこは庭だった。二人の子供。5歳位の女の子が二人ブランコで遊んでいた。楽しそうにケラケラ笑いながら。酔っているせいか、微笑ましく眺めている自分は不動産屋として失格かもしれない。しかし楽しそうだ。
半寝ぼけの酔った頭で彼女らが、小さなブランコで楽しく遊んでるさまを眺めていると幸せな気持ちになってきた……ではなく、目が冴える。真夜中の担当物件のマンションの庭に子供がいるのはおかしい。

目をこすり、声を上げて注意しようとする時気づく。透けている。彼女らは半透明だ。普通の子供のように遊んでいるが半透明だ。それからは声も挙げられないまま、ビールを呷って彼女らを見つめ続けた。夜明け前。日が昇る直前に生け垣に溶けこむように彼女らは消えて行った。

この話をそのまま上司に報告すると、上司もおんなじ子供を見たらしい。さらには、この物件の借り主はこれを毎日とは言わないまでも週に何度か見るようで、部屋はいいのだけれど早々に出て行ってしまう。それとなく、同じマンションの他の住人に女の子の声や姿のことを聞いてもだれも全く知らないという返事ばかり。あの部屋だけが異常に何か閉ざされた空間なのかもしれない。決して事故があっていわく因縁がというわけでもないので対処しようがない。物件的にはいいだけにほとほと頭を抱えているそうな。


──ちなみにブランコを退かせば子供も出なくなりそうだが、それはヤバいと高野山だかで修行した人に強く言われて動かせないんだとか、これまた厄介だねぇ。

以上。



岡村靖幸の話をしよう。

いつからか、多分中学生の頃だろうか。だからもう24年とかそのくらい前から岡村靖幸が好きだ。きっかけは、多分、『PATiPATi』とかそういう、ソニー系の雑誌で紹介されてたとか、深夜番組で観たとかだと思う。NHKでやっていた『ポップ・ジャム』なんかにも出てたしね。
なんだか知らないが、俺自身があまり女性のアーティストを聴かないところがあり、筋肉少女帯やら岡村靖幸にガチっとハマってしまったわけだ。メチャメチャだが。曲調というか歌詞の言葉選びというか、なんとも独特なかんじが好きだったのかと思う。それは今も変わらない。
代表曲というと、一般的にはアニメの『CITY HUNTER』の主題歌にもなった『SUPER GIRL』や車のCMにも使われた『だいすき』あたりになるのだろうか。確かに名曲だと思うが、俺はとりあえず『DOG DAYS』という曲が好きだった。PVが変なパーマにケミカルウォッシュのGジャンGパンにサングラスという岡村ちゃんがモテたりフラレたりするドラマでまあダサい。でも、曲のテンポよく、詞もふられる感じで愉快な曲だ。



兎にも角にも、岡村靖幸自体はずっと聴いていたし、ずっと好きであったものの、まあ、ちょいと薬でパクられたりしたもんで、やや低迷しちゃいますな。というか、この人はわりと節制できないところは昔からあるようで、逮捕前に大江千里氏のブログを読んでいたら「下北沢を歩いていたら、岡村くんと偶然会う。クッキーを食べながら歩いていて、おもむろにくれた」みたいなことが書いてある。ちなみにこの時、岡村ちゃんはめっちゃ太ってた時期。まあ、色々悩んでた頃だったんかねぇ。

仕事復帰後、正直、しばらくはあんまり精彩を欠いてないというか、あんまり以前ほどのキレがないなという印象だった。もうダメかいね、とも悪いが思った。しかし、今回担当したアニメ『スペース☆ダンディ 』の主題歌『ビバナミダ』は素晴らしい。まさに岡村節。無駄がないのに無駄がある。Bメロまでの引っ張り具合とか、最高にエロいです。アニメ視聴者ならずともこれは普通にビビっときます。いや、完全復活ですな。本当に嬉しい事この上ない。本気でいってますよ。マジで。ちょっと、涙でそうだもん。


──岡村靖幸のベストバラードは『どうかしてるよ』これはゆずらん! あと、川本真琴とまた組んでなんかやってくれ。

以上。

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お笑いの話でもしようかと思う。

昔、『ダウンタウンのごっつええ感じ』という番組があったのは、お笑い好きならご存知かと思う。この番組は、最初の何回かは特番でやっていた。『とんねるずの皆さんのおかげです』なんかも、レギュラー放送前は特番でたまにやる感じだで、まあ、お試しで何度かやってからレギュラーって感じだったんですな。さて、特番で何度か放映してる時には、東野幸治はわりと出演していた。さて、いよいよ毎週日曜午後8時からのレギュラー放送が決まりましたって時には、東野の姿はない。これは、どうしても不自然というか、今田がいたら東野が居ないとどうにも違和感がある。どうしたのだろうなぁ、とファン的にはやはり不思議に思ったものだ。
のちに、東野の口から語られるのだが、この時、浜田から東野に「お前は、たぶん輪を乱すところがあるから、今回は来るな」と言われたそうだ。のちに、何年か『ごっつええ感じ』が安定放映したところで、呼ぼうと浜田は考えていたらしい。だから、女性陣がある程度抜けた段階で東野は呼ばれた。今も、大阪ローカルで『ごぶごぶ』という散歩番組を東野とやってるのもその時の借りもあるし、やっぱり放っておけないところがあるかららしい。東野は本当に最初に『ごっつええ感じ』に呼ばれなかったことが納得いかない部分があったらしいが、後々考えるとすごく考えていてくれたんだなと感謝しているそうな。なんだかんだいっていい話だなぁと思う。のちに『ごっええ感じ』復帰して電磁波クラブとかはメジャーだけども、俺の好きな辻武史もやってくれたし。世話焼きというか、人を育てるというか、優しいのだなぁと思う。ハマタは。

──そんな浜田雅功ながら、今田が昔、楽屋に行って扉を開けると、ほぼ真っ暗な部屋で机の上に浜田が座布団をひいて胡座をかいて座っていて、スタッフが床にみんな正座しているという状況に出くわし、黙って出てきたということがあったらしい。浜田雅功はよくわからない。

以上。

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