猫を棄てる | 心の片隅

心の片隅

身体のあちこちにガタがきてます
こればっかりは 自分ではどうしようもない
生きてるだけで丸儲け
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猫を棄てる

村上春樹



【amazon 本の概要より】

父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。

村上文学のルーツ。


ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。

家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。


寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。

中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。

子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。


いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。