ドラム道23
高校3年になるといろいろ進路を考えるでしょ?大学に行けるほど勉強できなかったし、就職するのも嫌だったし、まあ音楽で食えたらいいなと思ってたんだけどね。
手取り早いのがオーディションやコンテストに出ることだ。そこでレコード会社の人の目に止まればデビューできるかも? 当時、同年代の皆がそう思ってたな。現代のようにライブハウスも少なかったし、ライブハウスに出るにはノルマを払わなくてはならなかった。たくさんライブをやってお客さんをつけていこうにも、そんなことしてたら破産してしまう時代だった。
華麗な女性ベーシストとして現在も活躍してるTokieちゃんとはこの頃に知り合って一緒にコンテストに出まくった。
とにかくTokieちゃんは当時から可愛いくてさぁ、地元バンドマンの憧れの的だったよ。さらにテクニックも安定しててコンテストでは常にベストベーシスト賞を受賞していたな。青春時代に同じステージに立てた事を誇らしく思うよ。