1/11新春エンドレスレジェンド〜道玄坂みだれ節
2019.1.11渋谷La.mama「新春エンドレスレジェンド〜道玄坂みだれ節」
憧れの友川カズキさんと2度目の共演だ。
初回は2017年6月14日なので1年半ほど前になる。
そもそも犬神サアカス團というバンドは、アングラフォークをロック調にアレンジしてハードに演奏する…というのがコンセプトだったわけだよ。俺の中ではね。
アングラフォークの中でも友川さんは別格だ。強烈な歌詞、郷愁を帯びたメロディ、訛った発音で吐き捨てるような歌唱。
何年聴いても飽きないし、何年経ってもその感動が色褪せる事はない。
今回は友川さんから影響をうけて作った曲を中心にセットリストを組んだ。
1.11「新春エンドレスレジェンド〜道玄坂みだれ節」セットリスト(50min.)
登場SE「故郷和讃」
1夜が終わっちまう前に…
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2海の底
3苦界浄土
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4赤猫
5黒髪
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6カナリヤ
7寂滅
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8恐山
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乱れドンパン節(セッション)
セッションためのリハーサル時にこのセットリストを友川さんが見つけて
「あれ?『苦界浄土』なんて曲があるの? こないだ石牟礼道子さん(小説『苦海浄土』作者)亡くなっちゃったねぇ。
俺もね昔『苦海さあ』って曲書いたんだよ(『海静か、魂は病み』1981年作品収録曲)。
あら『寂滅』なんて曲もあるの?同じタイトルの曲あるんだ(『犬・秋田コンサートライブ』1979年作品収録曲)。
でも『恐山』は三上寛の影響でしょ?」と優しく笑って下さった。
タイトルだけで、いかに影響受けたか友川さんにバレてしまった。
犬神サアカス團で一時期、コンセプトのあるライブをやろうと思って『組曲・夜が終わっちまう前に…』というのを作ったんだ。そのとき「夜が終わっちまう前に…」「裏路地哀歌」「黒髪」「カナリヤ」といった曲を書いた。
この曲たちは犬神のアルバム『地獄の子守唄』と『蛇神姫』に分散して収録されているけど、もともとは組曲だったわけ。
新宿アングラ文化を俺なりにリスペクトした組曲だったんだけど、各楽曲のメロディは友川節を意識したものなんだ。
ちなみにそのライブの模様はDVD『覘キ絡繰狂犬芝居』に収録されているので参考にしてくれ。
そして、近年の作品だけど『恐山』のイントロ、間奏、アウトロのコード進行は友川さんの『木々は春』(『海静か、魂は病み』収録曲)を意識したものなんだ。
アンコール・セッションの際、友川さんが
「最後にやった曲『恐山』? なんか子守唄みたいに聴こえちゃってさ、いやあズキンときたよ。」
と絶賛していただいたが、そもそも『恐山』は友川さんを意識して書いた曲なので、なんとも複雑な気分になった(笑)。
そしてアンコール・セッションでは友川さんと、永畑雅人(ロケット・マツ)さんと「乱れドンパン節」を披露した。
もの凄い夜だった。この夜が終わって欲しくなかった。この夜が終わっちまう前に記憶に刻み込まなくては!
また共演させていただけたら嬉しい限りだよ。
写真撮影:植田信