ロックの歴史5 | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

ロックの歴史5

ロックンロールブームが終わりかける頃に登場したのが、ベンチャーズに代表されるエレキ・インスト・バンド達だ。
ロックンロールの産物とも言えるエレキギターでメロディを奏でるボーカリスト不在のバンドだね。

当時の不良の遊びと言えばサーフィン。エレキ・インスト・バンド達は曲にサーフィンに関するタイトルをつけることで一挙に不良からの支持を得た。
まあ本来、優れたメロディというものはどんなイメージにもマッチするものだからね。それをサーフィンと結びつけたのが正解だったんだな。

このサーフィン+ロックの流れはベンチャーズ、サーファリス、シャンデイズ、アストロノーツといったインストグループから、ジャン&ディーン、ビーチボーイズ、ロニー&デイトナス、リップコーズといったボーカル(コーラス入り)グループに引き継がれていく。
だんだん内容もサーフィンだけでなくホットロッド(改造車)をテーマにして不良からの共感を得ていった。
これらは完全にレコード会社の戦略で、演奏してるバンドのメンバーはサーフィンの経験すらなかったという。どぼーん!

また、この頃のポップスもロックンロールの影響を受けたものが多い。ポップスはレコード会社が不良でない一般人に向けて作る音楽だ。プロの作詞家作曲家が書いた歌をアイドルに歌わせたものだ。いやいやロックンロールだって気違いぢみた音楽ではあるけど、実はプロが作曲してプロが演奏しているものもある。ただターゲットが不良というだけだ。
昔からロックとポップスは対立する概念ではあるが、どっちが売れても結局レコード会社が儲かる仕組みになっている。ちきしょー!

~ポップス~
「ダイアナ」ボール・アンカ(57’)
「恋の片道切符」ニール・セダカ(60’)
「ラナウェイ」デル・シャノン(61’)
「バケイション」コニー・フランシス(62’)
「ロコモーション」リトル・エバ(62’)