寺山音楽祭! | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

寺山音楽祭!

10/11、10/12の2日間、恵比寿ガーデンホールにて「寺山修司生誕80年記念音楽祭」が開催された。

J・A・シーザー氏の呼びかけで、PANTAさん、大槻ケンヂさん、カルメン・マキさん、SUGIZOさん、瀬間千恵さん、山崎ハコさん、近藤等則さん、ROLLYさん、未唯さん、渚ようこさん、元ちとせさん、蘭妖子さん、新高けい子さん、そして我ら犬神サアカス團…と、寺山修司をリスペクトするアーティストが集結したのだ!

これはアングラ界の歴史的事件である。

このイベントに呼んでいただいたのは我ら犬神サアカス團にとって、この上なく光栄なことだ。
インディーズバンドがサマソニやフジロックに、メタルバンドがラウドパークやオズフェスに出演するくらい価値のあることだ。いや確率から言えばそれ以上に難しいエントリーだと言える。

我々は2日目の10/12に出演させていただいた。
この日のコンセプトは、なんと「田園に死す」である!キター!
そもそも犬神サアカス團(犬神サーカス団)という名称は寺山さんの映画作品「田園に死す」に登場するサーカス団から拝借したものだし、バンドのビジュアルコンセプトも映画の世界観をそのまま模倣したものだ。
そんな「なんちゃって寺山バンド」の我々が公式な寺山修司イベントに出演し、しかもオープニングで主題歌「こども和讃」と「天幕エレジー」を合唱するという大役を任された!

…これだけで…もう死んでもいい。

いや、死んだらイベントが成立しなくなるからダメだ!あたりまえだ!このイベントが終わるまでは何があっても死ねない!

これは、ジャーニーのカバーバンドをやってたアーネル・ビネダがそのバンドの映像をyoutubeアップしたら、ジャーニーのメンバーから連絡が来て、怒られるのかと思ったら正式なメンバー加入の誘いだった話とよく似ている。そんなに似てないか?

いや、これだけでも充分なのに、台本には犬神サアカス團としての演奏タイムも用意されていた!キター!キター!

そこで先日お亡くなりになった昭和精吾さんとのコラボをステージで再現しようと考えた。おそらく昭和さんがご存命であれば、このイベントに出演されて「アメリカよ」を絶叫していたに違いない。

さっそく我々が10/21に発表するCD「ここから何かが始まる」のタイトル曲に収録された昭和さんの声だけをマスターテープから抜き出した。そして、その声に合わせて演奏することにした。このイベントで昭和さんの声を聴きたいお客さんも多いことだろうし、我々としてももう一度昭和さんとの共演を果たしたかった。この大舞台で昭和さんへの敬意を払いたかったのだ。

昭和さんの遺影に話しかけると、昭和さんの声が流れ、演奏とともに昭和さんのスライドショウが始まる段取りだ。それらの写真はすべて昭和精吾事務所さんの協力によりお借りしたものだ。

これが本番で実現出来たことは無上の喜びである。
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まさに夢のような一日だった。