機材車炎上について | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

機材車炎上について

福岡から大阪に向かう途中で、我々の乗っていた機材車がエンストし、エンジンから出火し、交通火災事故となった。

原因は事故直前に寄ったサービスエリア内のガソリンスタンドで給油した際、スタンドの店員が、ガソリン車である機材車に間違えて軽油を入れてしまったことによるものだ。

給油の際、はっきりと確実に「レギュラーを現金で満タンでお願いします」とスタッフが店員にオーダーしたのはメンバー全員が確認している。

走り出してしばらくするとエンジンから異音がしているのに気付いた。やがてアクセルを踏んでもスピードが上がらなくなり、トンネルに突入した途端に完全にエンジンが止まってしまった。運転席にあるオイルランプやバッテリーランプや排気温度警告ランプが一斉についた。スピードはどんどん落ちて行く。スタッフは冷静にハザードを点滅させ、なんとか余力でトンネルを脱出し機材車を路肩に停車させた。

そこでガソリンスタンドのレシートを確認すると給油したものが「軽油」となっていた。すぐにスタンドに連絡をとり、ことのあらましを説明した。スタンド側はJAFを手配し、これから駆け付けるので車から出て待機していてくれと丁重に指示を出した。

我々はその指示通りに外に出ると、車から煙が出ていることに驚いた!見ればエンジンから炎が上がっている!
これは命が危ない!?
たとえガソリンに引火しても石原プロ制作「西部警察」のような車の爆発は現実にはないという話は聴いていたが、生きた心地はしなかった。
近くの高速道路電話から消防署に連絡をした。すぐさまバトカーと消防車が到着し消火活動が行われた。小一時間の間、警察の質問に何度も応対した。
おそらく我々の事故のおかげで山陽道は結構な渋滞を引き起こしていたことだろう。

そこへようやくガソリンスタンドの店長とJAFが到着した。
ここから先はメンバーのツイッターなどで報告済みなので、そちらを参考にしてくれ。まとめサイトもあるらしい。

一般的には「ガソリン車に軽油を給油しても黒い煙を吐いてエンストするだけ」みたいに誤給油を軽くとらえているフシがあるが、今回の我々の機材車のようにエンジンの触媒部が異常加熱して引火してしまうこともあるわけだ。

もし、トンネル内で車が止まってしまってたら「トンネル内追突事故」を引き起こしていただろうし、警察と消防車の到着が遅れたら「西部警察」のように車が爆発していたかもしれない。ほんの数秒の差で間違いなく我々の命はなかったと思う。

生半可な意識や知識で誤給油をあまく考えない方がいいだろう。

また今回のこの事故が、これからの車両改善開発とガソリンスタンドの誤給油事故防止に役立って欲しいと願っている。