現在進行形の白塗り文化

文化にはルーツがある。

でも現在進行形の文化を愛してる人が、そのルーツまで愛するとは限らないんだよね。

例えばマリリン・マンソンのような音楽にはジョイディビジョンやシスターズオブマーシーやバウハウスといった暗いパンクバンドの影響が多分にあると思うけど、マンソンのファンはそこには興味ないだろうな。

だが、それでいい。

かくいう俺だってレッドツェッペリンは好きだけどジミーペイジ（Gu.）が在籍したヤードバーズや、ロバートプラント（Vo.）の愛するエルビスにはそこまで興味はない。あまり精通していない。

近頃見かける白塗り、学らん、セーラー服、着物、眼帯、包帯に血糊のコスプレで集会を開いたり展示会に出店する寺山チルドレン達に俺は同胞としてシンパシーを感じずにいられない。だけど彼等がそのルーツにある寺山修司をリスペクトしてるかは疑問だ。ただファッションとしてエグい事をやりたいだけかも知れない。まあ、その責任は我々にもあるw

だが、それでいい。

彼等が、いま無理に寺山修司をリスペクトする必要はない。むしろ彼等が白塗りしておきながら「寺山さんって誰っすか？」と言っちゃう方が、寺山さんは嬉しいだろうと思う。それだけアングラ文化が根づいた証拠だからね。

いつか寺山チルドレン集めて全員でコスプレして寺山さんの墓参りするイベントでも企画したいな。