唯一無二！

ロックバンドのキャッチフレーズで最も多く使われるのが「唯一無二の存在」ってやつだ。

もちろん革新的なスタイルを築いて成功したバンドへの賛辞として使用されるのが本来の使い方だが、我々犬神サアカス團のような「個性的だが人気のないバンド」にもライターさんが気を効かせてこのフレーズをよく使ってくれるw
しかしロックバンドが「唯一無二」なのは当たり前だ。
素直に好きなこと、やりたいことは人それぞれなんだから、それをそのままやれば「唯一無二」になるだろう。
テクノと演歌を融合させたい。アイドルとレゲエを融合させたい。ガラクタを楽器にしてバンドやりたい。女形メンバーだけのV系やりたい。ホームレスをコンセプトにした曲をやりたい。全員逆立ちして演奏したい…などなど。「唯一無二」な発想というのはいくらでも出てくる。
逆に「どこにでもあるようなバンド」をやる方が難しいと思わないか？　　
ロックにおいて「どこにでもあるようなバンド」を最初から目指す奴はいないんだな。

犬神サアカス團は寺山修司さんの演劇や映像に登場する白塗りメイクと着物学ランでアングラフォークの歌詞世界と昭和歌謡メロディーをハードロックやパンク風にアレンジしたバンドだ。
ただ好きな物を全部いっぺんにやったらこうなったんだ。