新しい言葉

こないだ凶子嬢から「オタサーの姫っていう新しい言葉を知ってますか？」と訊かれた。
俺はヤングの事情はよく分かっているつもりだったが、その言葉は知らなかった。

凶子嬢によると
たいして美人でなくても姫扱いされる、男子ばかりのオタク系サークルに所属する女子のことを「オタサーの姫」と呼ぶらしい。
ある現象が名詞化して新語が生まれることは、文化が発展した証拠であるけど、同時に新しい差別意識が生まれる瞬間でもあるね。
まあそれはともかく、こういった人種をピンポイントで取り上げてしまう残酷な感性は現代的で面白い。

それで、ふと思った。俺自身はオタサーの姫の逆パターンだったなと。
学生時代の俺は、ロックファンの女子とレコードの貸し借りをしたりライヴに行ったり、、マンガ好きな女子と少女マンガの貸し借りをしたり一緒に怪談で盛り上がったりと、そんな文化系女子の中に加わる希少な男子だった。言ってみれば「オタサーの姫たちの下男」かなw
ただ、重要な事を言っておくが、決してモテたわけではない。
文化系女子たちの恋愛対象は現実の男子ではなく、年に１度だけ来日する外タレだったり、24年組のマンガに登場する不幸な美少年だったから。
そこは残念だったな。