バンドの魅力9

アングラロックバンドの始祖といえばジャックスだ。
ジャックスの早川義夫さんの名作に「かっこいいことは、なんてかっこ悪いんだろう」がある。
いやもうね、このタイトル自体が名作だよね！

このタイトルはメジャーを否定するアングラ指向の考え方を見事に言い当てている。
と同時に、こうスッパリ言い当ててしまうことで、アングラ指向者の底の浅さや中身のなさまで露呈させている。
「かっこいい」とか「かっこ悪い」とかどうでもいいじゃん的な思想があるからこそ生まれた言葉なのではないかな？
つまり早川さんは、すでにそのようなこだわりを超越してしまっているんだと思う。

しかしリスナーは違う。

タイガースやテンプターズでなくジャックスなのだ。