バンドの魅力5 | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

バンドの魅力5

ロックバンドにおいてジャンルは大切だが、それに縛られ過ぎても面白くない。
先人達が築き上げたものは偉大だけど、あまりにも忠実になり過ぎるとコピーバンドと大差ないものになってしまう。頭の硬いバンドマンは、たいていここで止まってしまう。固定概念から逃れられず、無難な道を選んでしまうのだ。それは堅実で確実ではあるけど、オリジナル以上に面白くはない。

ジャンルから外れることなく、新たな要素を加えられなければオリジナルを超えられないんだ。
その要素というのはリズムやメロディやコード感といった音楽的なものだけでなく、衣装やメイクや生活態度でも構わない。

パンクムーヴメントの中核的存在だったセックスピストルズの音楽は決して新しいものじゃなかった。いわばオーソドックスなポップロックだ。ただ、あのファッションとキャラクターのおかげで凄まじく毒々しい音楽に聴こえてしまったものだ。キッスもハノイロックスもモトリークルーもガンズンローゼスもニルヴァーナもそうだ。

キャラクターやコンセプトによる勝利も大いにあり得るんだ。

まあ、これも頭の硬いバンドマンには無理なことだけどね。