バンドの魅力2 | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

バンドの魅力2

エレキギターとエレキベースとドラムで一斉に音を出すこと自体が楽しい。
まず音がバカでかい!とにかくでかい!人生で経験したことないくらいでかい!
この大音量によって人間は尋常ではないほどテンションが上がる!
こうなるとボーカリストは唄わずにはいられなくなる。
唄うというより叫ばずにいられなくなる!

これがロックの魔法さ。

初めて俺がドラマーとしてバンドで音を出した時は中学生の頃だ。
アメリカのロックバンド、キッスが「ラヴガン」を発表したばかりの頃で、この曲のドラムなら叩けそうな気がしたんだ。ちなみにキッスのベーシストであるジーン・シモンズは「ロックンロールは中学生でも弾けるくらいにシンプルでなきゃダメだ」と公言している(キッスの楽曲の中には難曲もあるのだが)。
まあ、そんなこんなで友達と合わせたわけよ、キッスの「ラヴガン」を。
うおーっ!カッコイイ!俺ってばカッコイイ!ついにヤングの仲間入りした!絶対にモテる!
何度も「ラヴガン」。もう一日中「ラヴガン」。それしかできないから「ラヴガン」。
それでも飽きなかった「ラヴガン」。脳内麻薬が分泌しまくりだった!
いま思えばリズムなんか合ってなかったし、唄もわめいてるだけだったし、ギターは音を外すどころがチューニングすら合ってなかった。

でも…

そんなの関係ねえ!
そんなの関係ねえ!
そんなの関係ねえ!

これがロックなんだ!