今日は寺山修司さんの命日です。 | 犬神サアカス團 犬神明オフィシャルブログ「呪ってポン!」Powered by Ameba

今日は寺山修司さんの命日です。

5月4日
今日は寺山修司さんの命日でした。
寺山さんは47才で亡くなったので、今の俺と同じ年齢です。
ついに追いついてしまいました。
こんな俺みたいな者が寺山さんを語ってもどうかと思いますが、少しだけその魅力を紹介したいなと思います。

俺が衝撃を受けたのは映画「書を捨てよ街へ出よう」のサントラ盤レコードでした。友人からカセットテープに録音してもらったのですが、佐々木英明さんの東北なまりの語りをハードロックに乗せた「親父なんか大嫌いだのロック」を聴いた瞬間に全身に電流が走りました。
佐々木さんの語りは役者とか歌手とかの訓練された人の声というよりも、生身の一般人が必死に叫んでいるような悲痛さがありました(佐々木さんは役者さんですが)。
また語りの内容が凄くて、こんなこと他人の前ではとても言えないようなタブーだらけの狂気じみたものでした。
とにかく一発で虜になってしまいました。
そのときからこんな音楽をやりたい!と日々切望し、現在まで寺山ワールドを追いかけています。

寺山さんの魅力は沢山ありますが、俺が一番好きなのは「書を捨てよ~」に代表されるような一般人によるリアルな叫びのドラマです(ドキュメンタリー➕ドラマ=ドキュラマ)。
映画の中では女子高生が「あたしが娼婦になったなら~」と明るく歌ったり、高倉健に憧れるゲイの歌があったり、母親を捨てる歌があったり、どもりの告白があったり、ハイティーンたちの苦悩を解き放つべく過激で強烈なシーンが次々に展開されます。
今でいうカミングアウトかな。
寺山さんの感覚は、刺激を求める若者たちの遥か上をいってるんですよね。
そのカッコ良さはとても他人が真似出来るものではありません。
でも俺は、自分が生きてる間に少しでも寺山さんに近づけたらと思って犬神サアカス團をやっています。

花に嵐の例えもあるさ、さよならだけが人生だ
さよならだけが人生ならば、人生なんていりません

寺山さん、あなたのおかげで人生をかけて情熱を注ぐものが見つかりました。

本当にありがとうございます。

まだ「犬神サアカス團」って名乗っていてもいいですか?