先程NHKで放送された「NHK教育放送・ここがききたい!名医にQ 」『あなどるな!かぜと肺炎』の回の放送内容を個人的にまとめたメモ。
肺炎と風邪の区別
肺炎
38度以上
強い咳
3-4日以上軽減せず
黄色や緑色の痰
息苦しさ胸の痛み
上記の症状が一つでもあれば肺炎の可能性あり
風邪
多くは38度未満
普通の咳
3-4日以内に軽減
無色透明な痰
風邪の後の体調不良(異変)に注意 (ドラマ)
設定;70歳糖尿病 の男性
風邪の症状
37度の熱
風邪の症状が治って二日後
だるい、糖尿病の持病あり
同三日後
食べる気がしない
同四日後
浅い頻回の呼吸
ぐったりする(疲労感)
食欲不振
上記ドラマの解説;体力が落ちた状態での続発性肺炎(典型的)
肺炎に注意が必要な条件
糖尿病
免疫が弱っている(白血球の働き)
持病のある人は注意
糖尿病、脳卒中の後、心臓、肝臓、腎臓、がん、膠原病等
誤嚥
肺炎の疑いに気付いた場合の対処
早い時点での医療機関受診
レントゲン検査により診断は容易
現在は効果的な薬も多く開発されている
肺炎の予防
風邪、インフルエンザ等
上記疾病により気道の線毛上皮細胞の損傷、脱落が起きる
元の状態への復元には三週間かかる
風邪予防
こまめな手洗い、うがい
人混みを避ける
マスク着用による飛沫感染の防止
保温、保湿、換気
十分な睡眠と栄養
過労と不規則な生活を避ける
ワクチン
インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は成人の肺炎の2-4割を占め、重篤となるケースが多い
75歳以上にインフルエンザと肺炎球菌双方のワクチンを打つと前者のみと比べ肺炎の発症率が75%に減少した
肺炎球菌のワクチンの有効期間は5年程度
時間経過により再接種可能
ワクチン接種は電話予約可能
口の中のケア
歯磨きの際、歯ブラシは細かく動かす
デンタルブロス、歯間ブラシの使用
舌を清潔に(舌用ブラシ)
一日三回+寝る前に実施
食事の注意
姿勢を正しく
ゆっくり食べる
食材を自分に合わせる
硬いものを細かく刻むと噛みにくい
筋のあるものは噛み切れないので細かく
飲み物は最も誤嚥しやすい(とろみ剤あり)
食べた後すぐ横にならない
食道逆流に注意
来週は今回の放送について明日までに寄せられた質問に対する返答との事
個人的感想
視聴者に判り易く伝えようと、出演している専門家が医学用語をなるべく使用せずに平易な言葉に置き換えようとしている努力が見てとれた。
医学の知識のある人間には医学用語一言で済む事を、普通の言葉で説明するのは中々面倒だろう。