今夜の食事は野菜炒めがおかずだった。
母
「もやしは高い熱を加えると水っぽくなるから、低温で炒めるんだって。シャキシャキしているでしょ。」
自分
「ふーん、美味しいね。」
「そう言えばお父さんが『もやしは水から茹でるんだ』と言っていたね。」
母
「そう言えばそうだね。同じ理屈かな?」
自分
「そうなんじゃない?」
食事後に仏壇を見ると、冬薔薇が備えてあった。庭に咲いたものだろうと母に訊くと、
「二日前からあったわよ。もうかなり開いてきちゃったけどね。」
…2日も仏壇を見ていなかったのか。
此まで毎日朝晩には必ず手を合わせて鬼籍に入った家族の事を想っていたのだが…。
胸の疼きが小さくなると、人はその事を気に掛けなく成るようだ。
反省