評価:8
「3月のライオン」は将棋漫画です。
高校生プロ棋士の主人公が、あらゆる出来事から棋士としてだけでなく、人間としても成長していく物語です。
アニメ化、実写映画化もしております。
高校生プロ棋士の主人公の零。
零は幼い頃に家族を事故で亡くし、施設に預けられそうになっていたところを父親の友人である幸田さんに拾われます。
その人はプロ棋士であり、物事を将棋基準で考える人で、幸田さんに捨てられないためにも零は将棋と向き合い続け、やがて史上五人目の中学生でプロ入りを果たしました。
中学生でプロ入りした人はやがて名人になると言われています。
多くの人の期待を一身に背負い、零は身も心も削りながら戦い続けます。
一人暮らしを始めた零は、あるキッカケから川本姉妹と知り合います。
長女あかり、次女ひなた、三女モモ。
彼女達は、あかりが叔母さんの経営する店で稼ぎ、三人で質素に暮らしていました。
その中に気付けば零も自然と加わっていきます。
零は川本姉妹の温かさに触れ、プロ棋士として張り詰めていた緊張の糸を緩められました。
そして再び研鑽し、頑張り続けます。
ですが今まで将棋しかやってこなかった零は、棋士として頑張っていても、人間性は未熟なままでした。
そんな彼が川本姉妹、棋士仲間、学校の先生や先輩、そして幸田さんの娘である香子など多くの人達と関わり、また厄介なトラブルにも遭遇しながらも、沢山の経験を重ね、成長していきます。
こんな感じですかね。
青春、成長の物語です!
内容としてはけっこうシビアです。
将棋漫画ですが日常シーンも多いので、将棋をよく知らない人でも楽しめます!
基礎的なものなら作中でも説明してくれますし、気構えなくても大丈夫です!
割合としては日常シーンの方が多いですし!
僕自身あまり詳しくありませんが、日常シーンだけでも楽しめますし、将棋のシーンもなんとなくこうかなっていう感じで解釈できるので不便を感じたことはありません!
ただやっぱり将棋が題材ですので、最低限の知識がある方が楽しめるかなとも思います。
同時に、読んでいるだけで将棋に興味を持ってやってみたくなる作品でもあります!
とにかくひなたが可愛い!
そして島田さんが格好良い!
全体的にモノローグが多く、その表現が物凄く詩的で綺麗です!
漫画なのに小説を読んでいる気分になれるほど!
その表現だけでも心を打ち、楽しめます!
漫画もアニメもどっちもおすすめです!
雰囲気は漫画、見やすさはアニメです!
興味を持った方はぜひ観てみてください!