評価:10
「半分の月がのぼる空」はライトノベル原作の恋愛小説です!
そこからアニメとドラマCD、マンガ、実写ドラマに実写映画と幅広く進出しています!
伊勢が舞台ということもあり、言葉が方言になっているリメイク版もあるほどの、知る人ぞ知る名作です!
主人公の裕一は入院していました。
入院とは言っても、もうほとんど治っていて、夜な夜な看護士さん達の目を盗んでは病院を抜け出して、近くにある友達の家で遊んでいました。
ある日のこと、いつものように夜が明ける前に病室へ戻ろうとしていたところ、元ヤンである看護士の亜希子さんに見つかってしまいます。
というかすでに裕一は目を付けられていたわけで。
亜希子さんに叱られ、抜け出せないように病室のドアの前に長椅子を置かれて出られないようにされてしまいます。
「トイレに行きたくなったらどうするんですか?」
との裕一の言葉に尿瓶を渡す強者こと亜希子さん。
さすが元ヤン!だからかな?
後日、亜希子さんから提案を持ち掛けられます。
長椅子を退ける代わりに、ある女の子の話相手になってやってほしいという申し出。
提案を受け入れ、隣の病棟に入院している里香と出会います。
最初は亜希子さんから芥川龍之介の愛読者と聞いていて、それを話のタネにして仲良くなろうと試みますが、当然のことながら速攻でバレてしまいます。
少し怒らせてしまったわけですが、彼女が見ていた山の名前を口にすると、里香は許してあげるから私の言うことを聞きなさいと命令、裕一は渋々ながら服従を誓うのだった。
それからはおつかいなど、わがままな彼女に振り回される毎日。
ある日、里香から自分の病気のことを聞かないのかと訊ねられます。
けれど裕一は知っていました。
彼女の病室がある隣の病棟は重症な患者が多いと。
裕一の考えは正しく、里香は心臓の病気を患っていました。
しかも遺伝らしく、父親も同じ病気で、帰らぬ人となっていたのです。
手術しなければ助からず、けれど難しい病気だから手術の成功率は低い。
そう語る彼女はどこか諦念を纏っています。
里香は生前に父親に連れて行ってもらった山を探していて、裕一のお陰で見つかりました。
里香はもう一度あの山に登れば覚悟が出来るかもしれないと呟く。
そんな彼女を見た裕一は……。
というところで続きは自分の目で確かめてほしいです!
それにしてもこの王道純愛感、やっぱり良いですね!
普通の少年である裕一と、病気を患う里香の恋愛物語!
ストーリーも描写もキャラクター達も凄くリアルで、どんどん魅了されていく自分が恐い。
とりあえず里香が可愛いです!
イラストも可愛らしい絵で最高です!
僕にとってはバイブルです!
ぜひ多くの方に見て、聞いて、楽しんでほしい作品です!
あんまり長くもないので、気負わずに見てみて下さい、おすすめです!