資料性博覧会07にて先行発売する貸本マンガの奇作復刻本・黒須喜代治「死人切符」、続報です! | ほぼ独り言のブログ

資料性博覧会07にて先行発売する貸本マンガの奇作復刻本・黒須喜代治「死人切符」、続報です!

先ほどに続き、<資料性博覧会07>にて先行販売する商品のご案内です。

今度は皆様お待ちかね、


黒須喜代治「死絵奇談」の続編「死人切符」の復刻本についての詳細が決定しましたのでお知らせ致します。




本の正式タイトルは


黒須喜代治「死人切符×髑髏船」





となります。


本の仕様は並製148頁(本文144頁)。

本文藍色印刷。


定価は900円+税となります!メチャクチャガンバッタカカクセッテイデス(T▽T;)






貸本コレクターの間では幻とされた怪奇貸本マンガ「死絵奇談」第2弾。今回は「髑髏船」とカップリングしての復刻となります。


(*前々回の記事でも「死絵奇談」シリーズの説明を書いておりますので、ゼヒそちらもご覧くださいませhttp://ameblo.jp/inudahajime/entry-11827687477.html




「死絵奇談」のラストで、マスコミの眼から逃れるために住処を追われた死絵堂死次郎とその息子、蛭太郎と蛭次郎。


彼らは半年後、都内某所で死絵堂なる骨董品店と始めるが、その呪われた血筋は彼らをそっとしておいてはくれなかった。


ある日、死絵を見たいという客が訪れるが、その客は死人の匂いを放ち、頭に口がある化け物であった。その化け物は死次郎の父の形である死絵を欲していたのである。死次郎は売る事はできないと拒絶するも、化け物はあきらめずに、死次郎の自宅にまで使い魔をよこした。


その使い魔は好意のしるしにと、<天狗の首に生血のソースをかけた御馳走>を持参する。


むろん死次郎は固辞するのだが、生血に匂い寄ってきた蛭太郎は大喜びでそれをすすり、気が付けばそこに蛭次郎までもが加わり、三人で踊り始めるのだった。


その異様な光景に、店に並んでいる奇怪な骨董品までもが全部妖怪めいて見えてきた死次郎は、化け物らを退散させるべく居所を探り始めるのだが、それこそが地獄への第一歩となったのであった…。










というのが「死人切符」のおハナシです。






そして併録の「髑髏船」





荒海の中、水防庁の監視船が難破船を発見する。早速調査に乗り込むと、そこにはいくつもの白骨と、血がべっとりとついた航海日記が残されているのみであった。

その日記によれば、10年前、船長以下10名は南シナ海へと遠洋漁業にでたのだが、その一か月後、船内に人魂が現れてから不吉な出来事が続発したというのである。


その原因は彼らが乗っていた船・良栄丸にあった。良栄丸は魔性につかれている、人がふれてはならない船だったのである・・・

というおハナシ。




(↑上の画像はデータをプリントアウトしたものを写真にとっていますので、実際の本文は黒の印刷ではなく、前作の「死絵奇談」同様、藍色の印刷となります。)





どちらも約70頁ほどの作品です。


「死人切符」は前作「死絵奇談」を踏襲した内容ですが、そこに登場してくる奇々怪々の妙さ加減はパワーアップ、観ているだけで楽しめる、というか、アタマがクラクラしてくる内容です(;^_^A


「髑髏船」は兎月書房より刊行された「河童の三平」第1集に収録されていたもので、こちらも数少ない黒須喜代治の怪奇作品です(というか、黒須先生のマンガ作品自体、すごく少ないのですが・・・)。




また、本書にはイヌダ+αによる解説などを掲載した小冊子をつける予定です


というか、これから原稿依頼をするという暴挙にでますので(;^_^A、まだ詳しく書けませんが、イヌダ以外の執筆者の方には期待大でございます。






そして、完売してしまっていた<死絵奇談シリーズ>第1弾


「死絵奇談」


の再販も出します。




本の仕様は並製156頁(本文152頁)。

本文藍色印刷。



定価は1,000円+税となります。



再販は初版にあった赤色印刷のイラスト&解説入り遊び紙を無くしています。

また価格も100円上げさせて頂いております。


…なんとか制作コストを抑えるべく頑張ったのですが、前回と同じ仕様・価格は無理でした。

言い訳となってしまいますが、この価格でも「死絵奇談」再販の単体でみると、完売しても赤字という値段設定ですので、ご理解のほど何卒宜しくお願いします。