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パサール幕張


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パサール幕張
 本日も晴れ、冬型の気圧配置が続く犬吠埼。
 寒いですが、空は高く空気も澄んでいます。

 そんな中、本日ご紹介するのは、東京(東葛地区)方面犬吠埼までの道中、高速道路「京葉道路」上り下りの「幕張」にあるサービスエリア「パサール幕張」です。

 皆さんご利用されている方も多いと思いますが、近年のパーキングエリア・サービスエリアは、「規制緩和」で民間の活力を役所・役場の皆さんが管理・監査しながら活用し、目覚ましい進歩を遂げています。

 今回ご案内している「パサール幕張」は「京葉道路」の「幕張パーキングエリア」の利便性向上のために併設された商業施設です。
 上り線は普通車154台、大型車54台、下り線は普通車198台、大型車64台。
 施設はショッピングゾーン「旬撰倶楽部」、フードコートほか(上り線14店舗、下り線19店舗)。
 トイレもきれいでつかいやすいパーキングエリアです。

 「Pasar(パサール)」の語源は、「パーキングエリア」の「PA」、「サービスエリア」の「SA」、「リラクゼーション」の「R」を組み合わせた名称であり、インドネシア語では「市場」、スペイン語では「立ち寄る」を意味する言葉なのだそうです。

 今回立ち寄り、写メをアップしているのは「上り線」の「パサール幕張」です。
 「パサール幕張」は、上り線と下り線でコンセプトが変わっています。
 下り線では、千葉への帰省客をターゲットにしているような品揃えで、東京のスイーツや東京土産が多いようです。
 対して上り線は、ターゲットは旅行から帰る途中でもう一度千葉を楽しむようなコンセプトのようです。
 上りのフードコートの中にある「磯旨や」は、銚子の老舗「嘉平屋」(創業130年)が営業しています。
 定番のさつま揚げ等を販売、お食事が出来るようになっていて、賑わっているようです。
 また「旬撰倶楽部」という売店では、千葉県の土産が余すことなく豊富に取り揃えてあり、勿論銚子の土産も取り扱われていました。

 千葉県内でも人気の高いパーキングエリア「パサール幕張」。
 旅の道中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 備考
 「パサール幕張」は、「京葉道路」のパーキングエリアですが、無料で行けるそうです。
 実は、「京葉道路」「武石インター」と「幕張インター」の間は無料区間なので、「武石インター」で入って「幕張インター」で出ればタダで利用できるようです
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常灯寺(じょうとうじ)

常灯寺(じょうとうじ)
 本日ご案内するのは、先(1月3日)のブログで紹介した「常世田薬師御開帳」で知られている「常灯寺(じょうとうじ)」です。

 国の「重要文化財」指定「木造薬師如来坐像」を有し、千葉県指定「有形文化財」を受けている「常灯寺本堂」など文化財の多い寺社です。

 1月8日の「常世田薬師御開帳」では、7時~12時まで「重要文化財」が一般公開され、多くのファンや関係者の方々が訪れたようです。
 「御開帳」当日は、「常灯寺」「本堂」にて、地元「銚子八中」の生徒達による鳴り物が演奏され、「大和ばやし」「安波ばやし」「銚子大漁節」「早打ちばやし」が披露(奉納)されました。

 ところで「常灯寺」は、解体修復が決定され、この歴史ある「本堂」は本年一杯で見納めになるようです。
 銚子市が平成22年度から平成27年度までの6か年で解体修理事業を実施する計画を立て、平成22年度事業に対する「千葉県文化財保存整備事業」への補助申請を行い、事業認定を受け、今期(2011年)から解体修復工事が開始されるようです。

 解体修復される「本堂」ですが、正面5間(9m)側面6間(10.8m)の仏堂で、屋根は草葺の寄せ棟作り。
 内部は表側2間(3.6m)、通りを外陣とし、奥に宮殿を安置した「須弥壇」を設けています。
 宮殿は方1間(1.8m)の大規模なもので、正面と側面に扉を設け、内側の両側と背後1間(1.8m)、通りは庇的な空間としています。
 宮殿の天井は格天井で、禅宗様出組に板蟇股を付し、本堂と同時期のものと考えられており、県内の密教系仏堂の代表例のひとつとして考えられており、建築年代は棟札より寛文13年(1673年)だそうです。

 「常灯寺」では「写経奥書」も有名で、元和7年(1621年)の朱漆書銘のある経櫃6箱に「大般若経」600巻が収蔵されています。
 奥書にみる地名は、現在の銚子から海上郡南部・匝瑳郡の一部と広域にわたっているそうです。

 さらに「常世田薬師」の参道、石階に到る少し手前の右崖に洞窟が開口しているのが「石仏洞」です。
 内部に奥深く進むと、「く」の字に曲折して鐘楼下の崖に出る。
 片側に高さ二尺五寸(82.5m)、内側の石仏が1間置きにはめこんであることから、進行のため営んだものと考えれているようです。
 また「海上郡誌」によりますと、「(洞窟の)長さ60間(108m)幅及高さ6尺(198cm)以上あり、周囲49薬師と称する49体の石仏を安置す」と記されているようです。

 関東有数の仏像「木造薬師如来坐像」を有する「常灯寺」。
 修復工事により、暫し見納めになるようです。

 備考
 「常灯寺」の「薬師如来坐像」の背面・両腰脇・両脚部に「墨書銘」があり、仁治4年(1243年)に仏師「豪慶(ごうけい)」によって修理されたことがわかるそうです

大浦牛蒡(おおうらごぼう

大浦牛蒡(おおうらごぼう)
 快晴の犬吠埼。
 本日も多くの日帰りのお客様が御来館されています。

 そんな中、本日は近隣市 匝瑳市の千葉県伝統野菜「大浦牛蒡(おおうらごぼう)」(以下 「大浦ごぼう」と表記)を紹介します。

 「大浦ごぼう」は、京野菜の「堀川ごぼう」と同じで、太く中心に穴の空いている独特な形状をしています。
 栽培法は、3月頃に種を播き、11月から翌年1月下旬が収穫期です。
 通常のごぼうと同じ様に栽培しても、太く育つ品種。
 非常に柔らかく、味のしみやすい、美味しい牛蒡なのだそうです。

 しかし「大浦ごぼう」の良いものは「成田山新勝寺」と契約した1000本しかないので、基本的に市中には出回らないそうです。
 (朝市等に規格外品や含め煮にした加工品が若干出回ることがあるそうです。)

 一説に、「大浦ごぼう」は、二百数十年も前に「大浦村」の「鈴木四郎兵衛」という人が、ごみ捨て場に生える「大きなごぼう」を発見し改良したとされています。

 また、「大浦ごぼう」には次のような逸話が残っています。
 昔、「平将門の乱」を討伐する為に、朝廷から派遣された「藤原秀郷」が、「成田山新勝寺」で先勝祈願をした際、この「大浦ごぼう」を肴に酒宴を開きました。
 結果、戦は大勝利。
 そこで再び「新勝寺」に参詣し、「大浦ごぼう」の料理で祝ったとされています。
 以来、「大浦ごぼう」は「勝つごぼう」と呼ばれ、縁起の良い物として、この地方で大切に守り育てられてきたそうです。

 そういった事から、「勝つごぼう」「勝ちごぼう」と呼ばれ、今でも「成田山新勝寺」の「精進料理」に用いられているそうです。
 また、栽培地である地元(匝瑳市)のお祝い料理にもつかわれているようです。

 現在、8戸の農家が責任と誇りを持ちながら「大浦ごぼう」栽培に取り組んでいます。
 種(たね)は門外不出で、代々自家採取が行われているようです。
 栽培法は、水捌けの良い腐植の多い傾斜畑が適し、また連作に弱いので同じ畑では5年に1回ほどの栽培としています。

 直径30cm、長さ1mにも及ぶ「巨大ごぼう」の「大浦ごぼう」。
 「成田山新勝寺」だけ毎年奉納され、全国から参詣に訪れる信徒に出す「精進料理の縁起物」として使われているようです。

 備考
 「大浦ごぼう」は、匝瑳市の「指定天然記念物」になっています。
 野菜が文化財として指定されるのは珍しいことです。