犬吠埼観光ホテル☆ブログ -404ページ目

「かげきよの松」(鹿嶋市)

「かげきよの松」(鹿嶋市)


 本日ご案内するのは、近隣市「鹿嶋市」「かげきよの松」です。

 「かげきよの松」の「かげきよ」とは「平景清」のことで、平安時代の武士で、「藤原忠清」の子供です。
 「平家」に仕えて戦い、都落ちに従ったため俗に「平景清」と呼ばれていますが、「藤原秀郷」の子孫「伊勢藤原氏」(伊藤氏)で、「伊藤景清」とも言います。 (「藤原景清」とも言われています)
 「平景清」は、通称「上総七郎」(上総介忠清の七男のため)と呼ばれ、「信濃守」「兵衛慰」で、「悪七兵衛」の異名を持つほど勇猛であったそうです。
 「悪七兵衛」のエピソードとしては、平安末期における「治承・寿永の乱」(源平合戦)において活躍し、「平家物語」巻十一「弓流」で、「源氏方」の「美尾屋十郎」の「錣(てつ)」を素手で引きちぎったという「錣引き」が有名です。
 「壇之浦の合戦」で敗れた後に捕われましたが、「源氏」の総大将「源頼朝」の特別な計らいで、僧として「日向」(現在の「宮崎県」)に流されたとされています。
 (これには諸説あり、「平景清」は捕まらず、日向に隠れていたという説もあり)

 「平景清」には、以下のような「逸話」が残されています。

 「平景清」には「人丸」と言う娘がおりました。
 「源平合戦」に敗れ、日向にいる「平景清」のところに「人丸」が尋ねていきますと「景清」は「十一面観音像」を「人丸」に手渡したそうです。
 「人丸」は「日向」から「鹿嶋」まで長い旅路をへて、1189年に「鹿嶋市」北部の「棚木地区」の集落に「平景清」から預かった「十一面観音」を安置し「大福寺」を創建したとされています。
 「人丸」は、「大福寺」にて合戦の戦死者を弔い、女人救済に努めたといわれています。
 そして現在、「大福寺」境内には、「人丸」の墓「妙庫塚」が残されています。

 「大福寺」ですが、「真言宗豊山派」の寺院で、山号は「補陀洛山」。
 「大福寺」は「寄木造り」で、「本堂」に祀られている金色まばゆい「十一面観音像」は1977年に「茨城県指定文化財」となっています。
 「十一面観音像」は、表面に金箔が施してあり、頭に「慈悲面」、「忿怒面」などの「十一面」を持っています。

 「人丸」ゆかりの「大福寺」近くには、「景清の松」が残っています。
 別名「棚木の一本松」とも呼ばれ、「人丸」が「松」の大木に小枝で「棚」を作って「観音」を安置したと伝えられています。
 この事が「棚木」という「地名」の由来になっているそうです。
 しかし、「かげきよの松」は1972年来襲した台風で倒れ、枯れてしまったそうです。
 現在、「かげきよの松」と言われている「松」は二代目だそうです。

 「鹿嶋」「棚木地区」に伝わる「逸話」「人丸と景清」。
 「平家」ゆかりの「大福寺」と「かげきよの松」のある「鹿嶋市」にお出かけしてみてはいかがでしょうか?

 「かげきよの松」「大福寺」詳細

 所在地  茨城県鹿嶋市棚木371

 問合わせ 0299-69-2165

 備考
 「景清」と「人丸」伝説は「宮崎県」にも残されていて、「宮崎県」公式ホームページ「ひむか神話街道」に詳しく載っているそうです。
 また、1986年にゲームメーカー「ナムコ」が「平景清」を主人公にした「源平討魔伝」というアーケードゲームを開発しています。
 ゲームの内容は「壇ノ浦」で討ち死にした後、地獄から蘇った「平景清」を操作し、「三種の神器」を集め「鎌倉」にいる「源頼朝」を倒すのが目的で、当時の人気ゲームのひとつでした。

「与田浦」と「佐原加藤洲(かとうず)十二橋めぐり」(香取市)

「与田浦」と「佐原加藤洲(かとうず)十二橋めぐり」(香取市)


 本日ご紹介するのは、となりまち「香取市」「与田浦」と「佐原加藤洲十二橋(さわらかとうずじゅうにきょう)めぐり」です。

 「関東平野東部」に位置する「北総地域」から「茨城県南部一帯」は、昭和35年に「水郷筑波国定公園」の指定を受けています。
 実は、当館のある「犬吠埼」も「水郷筑波国定公園」に属しており、西は「筑波山」から東は「犬吠埼」まで非常に大きく広範囲にわたり「国定公園」の指定を受けていることがわかります。
 具体的に言うと、1959年3月3日に「霞ヶ浦(かすみがうら)」、「潮来(いたこ)」、「佐原」などの「水郷地帯」、「鹿島神宮」、「香取神宮」、「犬吠埼」~「屏風ヶ浦(びょうぶがうら)」に至る「海岸線」を含めた地域を「水郷国定公園」に指定し、後の1969年2月1日に「筑波山」、「加波山」地域を加え、現在の「水郷筑波国定公園」となりました。

 今回ご紹介している「与田浦」ですが、「水郷16島」の中央にある「湖」です。
 「利根川」の流れの変化で「海」が閉ざされ「湿地帯」として残ったもので、近くに「水郷佐原水性植物園」・「加藤洲十二橋めぐり」の発着所があります。 湖岸には10kmに及ぶ「周遊道」が整備され、「花菖蒲(はなしょうぶ)」や「蓮(はす)」が咲く「晩春」から「初夏」にかけて多数の観光客で賑わいます。

 また「与田浦」近くにある「千葉県立中央博物館大利根分館」では、この地域及び「利根川」の自然と歴史、生活について知ることができます。

 「水郷筑波国定公園」の南の玄関口にあたる「香取市」にあって、古くから「水郷」随一の「名勝」、「定番」の「観光スポット」として「加藤洲十二橋」があげられます。

 「利根川」と「常陸利根川」に はさまれた広大な「水田地帯」の一角にあり、この辺りはかつて、「家」と「家」あるいは「田んぼ」の間を、縦横に張り巡らされた「水路」(江間・えんま)をつたって舟で行き来していました。
 中でも「加藤洲」の水路には「家」と「家」を結ぶ一枚板の簡単な橋が12架かっていたので「十二橋」と言ったそうです。

 今も残る橋の下を「女船頭さん」が操る「サッパ舟」に揺られながらゆく「佐原加藤洲十二橋めぐり」は、舟が発着する「与田浦」の「水郷佐原水生植物園」に「あやめ」・「はなしょうぶ」が咲く今時分から夏にかけ賑わうそうです。
 「加藤洲」の細い「水路」と「与田浦」を「サッパ舟」で巡る「佐原加藤洲十二橋めぐり」。
 特に「加藤洲」では、両側に民家の軒や生垣がせり出す狭い「水路」を、「女船頭さん」が「竿(さお)」使い滑るように漕いでいくそうです。
 「加藤洲」往復で約50分「サッパ舟」で「十二橋めぐり」しながら、季節の花(アヤメ、花菖蒲)を愛でることが出来ます。
 またこの時期は「水辺」に「紫陽花(あじさい)」も咲き、「舟客」相手の「土産物店」も店を開きます。

 「晩春」から「初夏」の「観光シーズン」に入る「水郷」「香取市」に訪れてみませんか?

 「与田浦」詳細

 所在地  香取市扇島1837-2

 問合わせ 香取市商工観光課 0478-50-1212

 「加藤洲十二橋めぐり」詳細

 所在地  香取市扇島地先

 休日   不定休

 営業時間 8時半~17時 (閉店、予約制、時期により変動あり)

 料金   一隻5人まで6500円 5人を越える場合は1300円×人数

 問合わせ 0478-52-6675

 備考
 「加藤洲」から「常陸利根川」や「潮来」に出るコースなどは要相談で。
 「加藤洲十二橋めぐり」ではカードの利用ができないので現金精算となります

「銚子電鉄」「各駅見処紹介」その1「銚子駅」

「銚子電鉄」「各駅見処紹介」その1「銚子駅」



 本日ご紹介するのは、地元「銚子市」の「銚子電鉄」「各駅見処紹介」です。 記念すべき第1回は、JRも乗り入れている「銚子」の「表玄関」「銚子駅」を詳しく紹介します。

 「銚子駅」は、銚子市西芝町にある「東日本旅客鉄道」(JR東日本)・「銚子電気鉄道」の駅で、両社の「共同使用駅」であり、「JR東日本」が「駅」を管轄しています。
 「銚子駅」は「直営駅」(鉄道会社の「正規社員」が「駅業務」を行う駅)であり、「管理駅」として「総武本線」の「干潟駅」~「松岸駅」間の各駅および「成田線」の「下総豊里駅」・「椎柴駅」を管理しています。
 「みどりの窓口」(6時半~18時40分)・指定席券売機設置駅で、2009年3月14日に「Suica」対応「自動改札機」が導入されました。

 「銚子駅」「駅舎」は、終戦直後「旧海軍」の「香取航空基地」の「飛行機格納庫」を転用し、「駅」に改築したものであり、その名残で天井が高い構造となっています。
 かつては「新生駅」への「貨物線」および各「醤油会社」への「専用側線」が分岐していましたが、「新生駅」への「貨物線」は1978年3月31日限りで廃止されています。
 また2007年2月1日~4月30日の「ちばデスティネーションキャンペーン」に併せて「駅舎」のリニューアル工事がなされ、「NEWDAYS」(コンビニエンス・ストア)・「多機能トイレ」・「待合室」や「銚子市観光協会」などが新設されました。

 「銚子電鉄」「銚子駅」は、「オランダ」の「風車」をイメージした可愛らしい「駅舎」です。
 「駅舎」をくぐるとそこから「銚子市内」をのんびりと走る「銚子電鉄」に乗ることが出来ます。
 なお「銚子電鉄」では「一日乗車券」である「弧廻手形(こまわりてがた)」を販売しています。
 駅毎に見処がありますので、購入してみてはいかがでしょうか?

 「銚子駅」の見処は、何といっても駅を降りてから「利根川」までまっすぐのびる道路「シンボルロード」です。
 舗道には「駅前商店街」が連なり、突き当たりの「川岸公園」(4月18日のブログ参照)の先「利根川」の向こうには「茨城県」が見える風景は、なかなかのビュースポットです。
 「駅前商店街」には、「銚子セレクト市場」(5月3日のブログ参照)など「土産物屋」さんも多いので時間を作って立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
 また「美味しい魚料理」を扱う「飲食店」も多く点在しています。

 「銚子電鉄」は、1時間に2~3本の間隔で運行されていて、各駅毎に「観光スポット」「見処」があり、正に「観光地」を廻る「電車」です。
 「銚子電鉄」の「途中下車」「まち歩き」は「銚子市」の新しい「観光」スタイルだと思います。
 この機会に「銚子電鉄途中下車の旅」におでかけしてみましょう。

 備考
 「銚子駅」は、バス路線の要所にもなっていて、遠くは「京都駅・大阪」行き深夜高速バスから、「鹿島神宮駅・鹿島セントラルホテル」行きと言った「茨城方面」、「AEON銚子・玉崎神社・飯岡支所」経由「旭駅」行き、東芝町(銚子駅入口)バス停から「旭中央病院」行きや、「旭・小見川・佐原(3コース別々)」経由「東京駅・浜松町」(高速バス)行き、「千葉駅・海浜幕張駅」経由「幕張免許センター」行き(平日朝1本のみ)などが就航しています。