お父さん
元気にしてっけ?
お父さんがいなくなってから季節は冬になり、コロナはさらに深刻になった。
まだあの頃はGoToとかやってて、なんとなぁく東京からもお見舞いに行きやすい時期で、そんな時だったからって、みんなが会いやすいようにって、そう思うようにしてる。
でもやっぱり早いよと思うし、なんならあれからまだ帰ってないから本当はどっか旅行でも行ってんだって思うようにしてる。
定年退職して、その年に癌が見つかるなんて本当神様はどうかしてるよ。
もうあれから神様はいないんだなって思うようになったよ。
信用金庫に勤めてたけどお父さんの寡黙な性格では色々辛かったと思うのに、よく定年まで勤めたね。すごいと思う。本当に。
私なんて東京来てから3社も喧嘩して辞めてるんだ!なんの自慢にもならん!!
辛かったら愚痴を言えるような娘、じゃなくてごめんね。
いつだったか仕事好き?って聞いたことがあったね。
いや、って苦笑いしてたから
なんで続けてるの?て聞いたら
おめぇ達の為だ
とだけ言ったの覚えてますか?
あんまり褒めたりする人ではなかったけど大事に思ってくれてるのがこの一言に詰まってました。
いつもお見舞いに行くと検温をしてホスピスに入ってたけど、
あの日はたまたま休みで東京から向かっていわきについたって時に心肺停止の連絡が来て、タクシーで病院向かって病棟についてチャイムを鳴らすまではとりあえず冷静にいれたんだけど、
看護師さんに
「よく来たね。(検温)大丈夫だから会ってあげて」
と言われた時に、あぁ本当にもうそうなんだと思って、病室に向かう廊下で崩れ落ちる様に泣いたのを昨日の事のように思い出すよ。
その少し前にちょっと危ないってなった時に電車で帰ったけど大丈夫だったからついバスで帰っちゃって間に合わなくてごめんね。
お兄も私の迎えに向かってたから間に合わなくなっちゃって。
最後はお母さんと2人でと思ったのかなって思うようにしてるよ。
本当にありがとう。
お疲れ様でした。
次の人生ではもっと楽に生きてほしいと願ってます。
未希より
少しずつ気持ちを落ち着かせようとブログを書いては消してって繰り返してたら1年経ってました。
でも1年ではなかなか落ち着けないもんなんだなぁってなってます。
親孝行できなかった分せめて父が応援してくれてたトリマーの仕事をがんばろうと思ってます。