十数年?二十数年? もの間、ずっと単身赴任で海外で働いていた父。
73歳にして、ついに本帰国した。
日にちを聞いていたものの、忙しさでついそのことを忘れてしまった私。見慣れない携帯番号から着信があって、出てみると父だった。
「今日帰ったよ。新しい携帯を買ったから。」 久し振りに聞く父の声だった。そして、私の重大な秘密をなんと妹が垂れこんだ様で、それは父を介して母にもバレてしまったことが分かった。知れてしまったことは仕方がないし、言う手間が省けて正直少しほっとした。
それはそうと、これまで何年も別居状態だった両親が一つ屋根の下で暮らすようになる、というのは多少こしょばゆい。
数か月前に糖尿病疑惑が持ち上がり、母も糖尿病に関する本や、食事療法について少し勉強したようなので、これから外食の機会もぐんと減ることだろうし、父は健康に近づいてくれると信じている。
同時に、「一人じゃ孫3人は見られないわ」と言い訳を連ねていた母が「夫婦二人」になったことで、もう少し孫の世話を手伝ってくれたりしないかなぁ、と期待しないようにしよう。