2週間後には長男の誕生日。長男が生まれて8年経つが、私も初めて母となって8年が経つ。
初めての赤ちゃんが生まれて、ダメダメな新米ママだった自分を思い出す。
私は妊娠中にかなり悲観的になったりヒステリックになって、「まだ子供みたいな私がロクな親になれない」とか、「生まれて来た赤ちゃんを可愛いと思えなかったらどうしよう」などと、真剣に考えていた。そう言うことを誰に相談しても、「産まれたら絶対に可愛いって!」と軽く流されたけど、街角で可愛くない赤ちゃんを見かけると「ああいう子が生まれたら可愛いと思えない」とか真剣に悩んでいた。(今思うと、鬱だった。可愛くない赤ちゃんなんて居ないのに)
でもそれらの不安は、長男がこの世に生まれた瞬間にどこかへ消えて行ってしまった。世にも不思議な体験だった。初めて目にした自分の赤ちゃん、どんな姿だろうと、可愛くないと思う親なんて居るはずがない。不思議と、どんなことでも出来る、と思った。身を持って、それを体感した。
私は子供が苦手で、生まれたばかりの長男に赤ちゃん言葉で話しかけたり、甲高い声であやしたりすることが出来なかった。(今もそんなに出来ない) 自分のことを「ママ」や「お母さん」と言うのも、気恥かしくて出来なかった。
思いかえすと、ぎこちないママだったな・・・と苦笑してしまう。
未熟児気味で産まれた長男はたえず抱っこしていないと泣くので、何をするにも持ち歩いていた。軽かったのが幸いだったけど、時には片脇に小荷物のように抱えることもあった。でも長男は文句も言わなかった。肌が触れて居れば安心したようだった。フライパンを握る時にも片手に長男。トイレに入る時にも、お風呂ももちろん、とにかくずっと抱っこしていた。さすがに洗濯物を干す時には片手では無理だった。当時のアパートはベランダに洗濯機を置いていたので、空になった洗濯機に長男を入れてやると大人しくなり、それで目を合わせながら洗濯物を干していたのが懐かしい。
妊娠中にものすごく悲観していた反動で、生まれてからの世話が大変だとはあまり思ったことが無かった。何しろ初めての育児だったし、「こんなもんなのかな」と思っていた。
でも同じくらいの赤ん坊を持ったママと話す機会があった時に、長男は大変な子だということが分かった。他の赤ちゃんは昼間ずっと抱っこしていなくても平気だったり、夜中に2,3度の授乳で大丈夫だったりするのに対し、長男の授乳回数は減らなかったし、とにかく24時間中23時間はずっと抱っこしっぱなしだった。
健診でそういうことを話すと、「この子はこの子のペースでしっかり成長しているから大丈夫ですよ。」 と言われた。
先日、逆な話しを友人から聞いた。初めての妊婦期は幸福感一杯だったそうだ。でも、生まれてから育児がこんなに大変だとは・・・と悩んだという。 私は妊娠中に幸せ感を感じることは少ないけど、生まれた後で幸せ感を感じる。 中には妊娠中も、生まれた後もずっと幸福感ばかりの人って居るんだろうな・・・
色んなパターンがあり、どれも個人差でそれはそれでいいのかなと思えた。