■弱点と自然の摂理
自然界では、弱肉強食で弱者(子供、老いて動きが鈍いもの、怪我や病気で弱っているもの)は、狙われ厳しい自然の摂理として捕食対象となってしまいます。人間社会の自然の摂理は、どのように変化しているのでしょうか。人間社会では、肉食動物から捕食されることは、ほとんどなくなり弱者(子供、老いて動きが鈍いもの、怪我や病気で弱っているもの)は、法律、社会保障、道徳などである程度守られ安心して生活できるようになりました。また強者の定義も動物の世界と異なり体の大きさや身体能力だけではなく知的能力、表現力、権力、財力、情報力、人脈などを持つ者を強者とするなど人間社会では、一概に弱者や強者を定義することが難しくなりました。
しかし人間が別の人間と出会った時には、「見る」で触れたように対象を見る時に行う無意識的な自動的習慣である評価(価値付け)、決め付け(ラベリング)、自他との類似性探し(自己投影)を行い何らかの不満や欠乏を抱え捌け口を求めていたり、自己投影し相手の中に嫌いな自分の影を見ていたりすると攻防が始まることもあります。この攻防で肉食動物が目敏く弱者を見分けるように攻撃者はその場に居る人間の中で最も弱そうな(見た目、反応:目を合わさない、しべりかた、表情などを識別)者を選び攻撃してくる傾向があります。またこの攻撃は、動機 (無意識の習慣 、気を引く、欠乏、不満、自己投影による嫌悪、悪意、誤解など)、目的、方法も100人居れば100種類以上あり見分けるのは、困難ですが一つの指標として不快、苛々、疲れ、感情振幅の激しさなどを感じることで判断できます。外部から弱点を突きあなたの感情を動かすことで不満や欠乏を充足したり行動させたりすることで優越感を得たりするのが目的(防衛機制の置き換えなど)です。攻撃の種類を大別すると直接型、他人を介す間接型、釣り型、目立つ言動型、言葉を使わない表情やボディーランゲージ型などがあります。
「筋力ガイドイメージ法」で触れましたが基本的に自己の感情を動かされると貴重な活動資源(時間、思考力、感情力、体力、財力等)を長期間奪われる形となるし対象の相手も何らかの充足感を得て同じ行動を繰り返す可能性もあるので対策としては、自己の弱点を知り相手の目的を早期に見抜き感情反応をしないことが重要です。
このように自然の摂理は、人間社会で形を変え存在していると考えられます。
ここでは、触れませんでしたが自然の摂理には、弱肉強食以外に、共生関係、寄生関係、親は子を守る、群れのリーダーは弱いものを守る、肉食動物(強者)は必要以上に捕食(資源を占有)しないなどもあり人間社会ではどのように変化しているのかを考えるのも面白いと思います。
次の記事「潜在意識の不思議な性質」
良い習慣を身に着ける記事を書こうと思いましたが実績のある先達が書いた以下の良書があるので紹介します。
![]() | 習慣力 1日1分7つのステップ 1,404円 Amazon |