【労働者の権利のために闘う労働組合が、公正で健全な社会を生み出すことについて】

報道によると、JR東日本において、労働者の権利を守ろうとしない組合本部に見切りをつけた組合員たちが、新しい労働組合を結成したそうです。

新労働組合の名称は「JR東日本輸送サービス労働組合」です。新労組には2千人を超える労働者が参加するそうです。新しい「JR東日本輸送サービス労働組合」は、連合傘下の組合(JR東労組)から独立して活動します。


[「JR東日本輸送サービス労働組合」結成大会の様子 写真出典:2020年2月10日付の田中龍作さんBLOGS記事「JRに数千人規模の新労働組合 闘わない連合傘下の御用組合に見切り」]

連合傘下のJR東労組が労使協調を唱え、不当労働行為に対し闘わないのに対し、「JR東日本輸送サービス労働組合」は、労働者の権利を守るために闘うことが期待されます。



韓国においては、前大統領のパク・クネを弾劾する際に、大きな役割を果たしたのが労働組合でした。

会社の言いなりの御用組合は、嘘や忖度、不正がまかり通る社会を生み出します。

労働者が連帯し、自分たちの権利を主張することが、公正で健全な社会を生み出します。


[2017年、パク前韓国大統領の退陣を求める韓国労働組合による大規模デモ]

JR東日本の子会社ジェイアールバス関東でも、新しい労組が結成され、「JR東日本輸送サービス労働組合」と連携して、新たな産別をつくるそうです。

今後、景気後退が進行するにつれ、電機産業やメディア産業など他の産業においても、闘う労組が結成されて行くことが予想されます。

そのため、会社の御用組合の集合体である連合は、消滅・解体に向かうでしょう。それにともない、連合の支援が頼みの立憲民主党・国民民主党も勢力を失うでしょう。

間もなく、闘う労組を基盤とした新しい政党が生まれ、対米自立、アジア諸国との連携を主張し、急速に影響力を拡大することになるでしょう。


参照資料および関連資料:
(1) 「JRに数千人規模の新労働組合 闘わない連合傘下の御用組合に見切り」、2020年2月10日、BLOGS

(2) 「JR東労組から分裂の新労組、新産別結成へ 連合と距離」
、2020年2月13日、朝日新聞


註記: 上記の見解は、私個人のものであり、いかなる団体あるいは政党の見解をも反映するものではありません。
私自身は、いずれの政党・政治団体にも所属していません。あくまでも一人の市民として、個人として発言しています。民主主義と平和を実現するために発言しています。