【「友愛政治とコミュニタリアニズム研究会」ー 新しい政治理念の確立を目指して 】

私は、アメリカのボストンに3年間住んでいたことがあり、また、その後も、アメリカに何度か長期滞在したことがあるのですが、そこで感じるのは、普通のアメリカ人のみなさんの優しさです。

アメリカは、基本的にキリスト教社会なので、キリスト教徒の優しさと言って良いのかも知れませんが、普通のアメリカ人のみなさんは、全く見ず知らずの相手に対しても、たいへんフレンドリーで、困っている人を助けようという姿勢に溢れています。また、キリスト教に基づく信仰・信念があるので、ひとりひとり自分が何をするべきかが分かっています。

これに対して、日本では、自分のことばかり考え、対抗意識に満ちた人たちが多いと感じます。そして、困っている人がいても見て見ぬ振りです。また、信仰がないので、いつもチラチラ周りの人の目をものすごく気にします。


私は、現在、「友愛政治とコミュニタリアニズム研究会」に参加しています。

研究会は、東アジア共同体研究所理事長・元内閣総理大臣の鳩山友紀夫(由紀夫)さんと、市民政治バンド代表・元衆議院議員の首藤信彦さんが主宰し、千葉大学教授の小林正弥さんが講師を務められます。

研究会の目的は、混迷を深める日本政治、国際政治を打開するべく、日本の個人、社会、地域、アジアと世界を包含する新しい政治の理念と運動を作り出すことです。


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(写真出典: 首藤信彦さんの7月16日付FACEBOOK記事)


その際、参考になるのが1990年代からアメリカで、混迷するリベラリズムに対して出現したコミュニタリアニズムです。これは、古い共同体への回帰を目指すものではなく、国家を超えた共同体の構成員として、「善い生き方」の実現も含めて正義を考え、新しい政治の理念を創り出す思想だそうです。

研究会では、講師の講義、そして、参加者の議論を通じ、新しい友愛政治を創建し、現実の状況の中から新たな活路を切り開いて行くことを目指しています。

日本政治だけでなく、国際政治の混迷をも打開する、新しい政治理念と運動が、この研究会から生まれることが期待されます。