【アメリカの連邦議会議員と日本の国会議員が連携し、トランプ大統領の北朝鮮に対する核先制攻撃を防ぐべきことについて】

現在、アメリカでは、トランプ大統領が北朝鮮に対し、核先制攻撃を決断するのではないかという懸念が高まり、連邦議会の民主党議員だけでなく、共和党議員の間からも、アメリカの核先制攻撃に反対する声が上がっています。

ワシントンの報道関係者の間では、トランプ大統領が非常に好戦的になっており、ケリー主席補佐官とマティス国防長官、ティラーソン国務長官の3人がトランプ大統領を抑えるのに懸命で、もしそのうちの一人が解任されたら、他の2人は辞任するという噂が流れているそうです。[1]

2週間前、ティラーソン国務長官が、中国の協力を求め、北朝鮮と直接対話の努力を行っていると北京の記者会見で語った際、トランプ大統領は、北朝鮮と直接対話をしようとすることは時間の無駄であるとツイートしました。

このような事態を受け、上院外交委員会のコーカー委員長は、共和党議員であるにもかかわらず、共和党のトランプ大統領に対し、トランプ大統領は第三次世界大戦を始めようとしていると異例の批判しています。[2]

さらに、コーカー委員長は、北朝鮮問題の外交的解決には中国の協力が必要とした上で、トランプ大統領は、ティラーソン国務長官の努力を台無しにし、外交による解決を妨げていると批判しました。[3]

一方、連邦議会の民主党議員の間からは、立法的に大統領の権限を縛るべきだとの主張が行われています。すなわち、大統領が独断で北朝鮮に対し核先制攻撃を行うことを立法で禁ずるとともに、北朝鮮に対する核先制攻撃を実行するには、連邦議会による北朝鮮に対する宣戦布告の決議が必要とする法律を可決すべきとの主張が行われています。[4]

もし仮に第2次朝鮮戦争が起こった場合、北朝鮮のミサイルは、アメリカ本土には、ほとんど着弾しません。北朝鮮のミサイルが飛来するのは日本です。

第2次朝鮮戦争が起こった場合、北朝鮮は、日本がアメリカ軍の補給・支援基地となるのを防ぐため、日本の首都機能と在日米軍基地を必ず攻撃します。

日本の野党議員は、ただちにアメリカの連邦議員と連携し、トランプ大統領が北朝鮮に対し核先制攻撃を行うことに反対するとともに、北朝鮮問題の外交的解決を求める日米共同声明を発表すべきであると思います。

さらに、日本の野党議員は、総選挙においても、北朝鮮問題について圧力に偏重する安倍政権を批判し、外交による解決を強く主張すべきであると思います。

日本の市民団体のみなさん、日本の市民のみなさんも、アメリカの市民団体のみなさん、アメリカの市民のみなさんと連携すべきです。

私自身も、コンタクトのあるアメリカの連邦議員事務所に、日本の国会議員との連携を働きかける予定です。


参照資料:
(1) "Analysis Of GOP Senator Bob Corker’s Dire Warnings And A Conversation With Children’s Author Sandra Boynton", Diane Rehm Show, October 13th 2017

(2) "Bob Corker Says Trump’s Recklessness Threatens World War III", The New York Times, October 8th 2017

(3) "Republican senator blasts Donald Trump for 'castrating' Rex Tillerson", The Guardian, October 14th 2017

(4) Trump's War With North Korea Is Putting America's Existence 'At Risk' And Must Be Stopped, Democrats Say, Newsweek, October 14th 2017