木曜日のアメリカ株は昨日の上げの揺り戻し。ダウ-2.50%、SP500-3.46%、ナス-4.31%、フィリー半導体は-7.97%、ラッセルは-4.07%。ハイイールドは反落し、リートも反落。すべての指数にいえるけれど、水曜に大きい陽線を引いてその中での孕み。VIXは40.72と大きく上昇。米国債は短期は少し金利低下し、中長期は大きく金利上昇。景況為替は円≧ユーロ>>ドルの順、豪ドルはドルよりは強く、基本はドル安。コモディティは原油-3.70%、金+3.20%、銅+3.40%。期待インフレ10年は大きく低下して、米国債の金利上昇も相まって、実質金利10年は+2.247%と金融コンディション的には全くよくない。
全体は値下がりが圧倒的に多く(値上がり16%、変わらず3%、値下がり81%)、SP500のセクター別の値上がり上位は、生活必需品+0.21%のみで相対的にマシな順に公益事業-0.63%、不動産-2.07%、値下がり上位はエネルギー-6.40%、情報技術(IT)-4.55%、コミュニケーション-4.14%。
関税云々の話としては、中国への関税は125%から145%に修正らしい(ブルームバーグから引用)。数字だけが独り歩きして訳が分からない。一部で懸念の材料であった米国30年債の入札自体は無事通過したものの、米国中長期債の利回り上昇は止まらず。金利が高くなるならば株式の益回りとの比較で株式の旗色は悪くなるはずだけど、水曜の陽線の中ではあるので、この金利水準はまだ一応は許容範囲内ということか。
日経先物は32400円と大きく反落しての東京時間、すっかり忘れていたけれど、今日はSQだった。寄りの清算で板がぐちゃぐちゃになるのは仕方がない。
そんな中で、AT&T+0.75%、ベライゾン+1.67%など通信や必需系は堅そうなので、押しは拾ってみようと。KDDIは特売り気配の中2388円で買い指し、日清は押し目があればと要監視。円高だし内需でしょ。売りは半導体なんだろうけれど、これだけ寄りが安いのに、おそらく孕むだろうところからは追っかける気は起らず。
結果(税手数料別)
2897 日清食品
09:04 買い 400株2995円
09:14 決済 400株3025円
+12000円
KDDIが特売りで待っている最中に日清を監視して押し目で拾ってみることに。まあまあ上手くいったほうなのではないか。KDDIは寄りで買わないといけなかったか。それでも利益が出たのでありがたい。
リスクオフっぽい動きが続く中で、米国の長期債が売られるというのは不可解で。ヘッジファンドなどが何らかのポジションの縮小の過程でのギクシャクなのか、噂の中国が売っているのか、あるいは日本の農協系か。為替もよくわからない動きで、こういうのは不気味としかいいようがない。
すっかり忘れていたついでに、まずは景気ウォッチャーの3月分。
以下12月→1月→2月→3月の順
季節調整後の現状
49.0→48.6→45.6→45.1
目立ってというのはないけれど、家計の住宅、企業の非製造業、雇用がやや悪化。良くなったものは特にはなく。
季節調整後の先行き
49.4→48.0→46.6→45.2
家計の住宅と、企業の製造業(トランプ関税の駆け込み?)がこじっかりで、あとは全体にダメ。雇用もダメ。
地域別では、特別にというのはないけれど、今はいまいちで先行きはさらに弱いという感じで、期待感はない。インバウンド万博云々の影響も限定的か。
遅れたついでにOECDの景気先行指数。いつもの通りで修正が入っているっぽいので、比較する意味で先月時点の12月から2月をカッコ内に記載し、カッコなしで12月から3月を記載。
日本
(99.85→99.79→99.72)
99.87→99.83→99.80→99.78
アメリカ
(100.52→100.63→100.71)
100.55→100.65→100.68→100.68
中国
(99.93→100.22→100.52)
99.58→99.88→100.18→100.49
ドイツ
(100.21→100.25→100.32)
100.08→100.15→100.26→100.41
G20
(100.31→100.42→100.53)
100.23→100.35→100.46→100.56
修正が入るので、後出しっぽくなるけれど、明確にトレンドが変わって下方修正が入ったのはアメリカ。上昇からきれいに頭打ち。他は傾向のままで、もさっとする日本と、回復基調のドイツと中国。全体は緩やかな加速という流れは変わらず。