木曜日のアメリカ株は再び下げに。ダウ-0.99%、SP500-1.78%、ナス-2.61%、フィリー半導体は-4.53%、ラッセルは-1.64%。ハイイールド下落、リートも下落、どちらも陰線での下げ。VIXは24.87。米国債はヨーロッパの金利上昇とアメリカのリスクオフの金利低下で結局は概ね横ばい。為替は円>ドル≧ユーロの順、豪ドルはドルやユーロと肩を並べて、昨日は少しだけ円の独歩高。コモディティは原油+0.10%、金+0.02%、銅+0.30%。期待インフレ10年は横ばいで、実質金利10年は米国債も結局は大きく動いていないので、実質金利も横ばい。
(※騰落のデータが不完全なので参考程度で)
全体は値下がりが多く(値上がり32%、変わらず4%、値下がり64%)、SP500のセクター別は値上がり上位はエネルギー+0.50%のみで相対的にマシな順に生活必需品-0.11%、ヘルスケア-0.28%、値下がり上位は一般消費財-2.93%、不動産-2.78%、情報技術(IT)-2.65%。
欧州からの金利上昇が続く中で、ECBの会合では利下げ0.25%。ただし、利下げ効果がでてきたということで、利下げ打ち止め感が出始める。アメリカはいつもの関税で右往左往な中で、ブロードコムの決算前と雇用統計前で上には行けないままにここ最近の引け際の売り物に押されて引ける。SP500は5733ポイント付近にあった200日線を一瞬割り込むもそれは切り返しはしたが。
指数を見ると結構な下落ではあるものの、細かくみるとエヌビディア-5.74%、TSMC-4.57%ブロードコム-6.33%など半導体関連が叩き売られ、アマゾン-3.68%、メタ-4.35%、テスラ-5.61%と大型グロースもさえなく。カーニバルやロイヤルカリビアン、航空関連も安く個人消費っぽい感じのものがさえない。一方で食品や通信などディフェンシブ側が底堅く、意外なのはDRホートン+3.55%、レナー+3.37%、パルトグループ+2.17%など住宅関連は逆行高。景況感が悪くなるから金利が下がるという負の側面と、次いで金利が下がるから借り入れで家を建てるという正の側面とが同居しているのだろうか。
ちなみに、決算のブロードコムは好決算で時間外では10%程度の上昇とのこと。
叩かれた半導体がブロードコムの時間外で大幅高ならば、それこそアドバンテストでも買ってみてもよいような気がするものの、ちょっと確信がなく。やはり意外感でハウスメーカーの住友林業を買いたいので4555円で買い指し。ディフェンシブ側で通信ということで、KDDIを4851円で買い指し。売りはアメリカで金融(GS-4.28%、シティ-3.26%など)と不動産と両極端な業種が揃って売られているのだが、これを日本に当てはめるのはよくわからんので見送り。
結果(税手数料別)
1911 住友林業
09:00 買い 200株4554円
09:05 決済 200株4625円
+14200円
9433 KDDI
09:01 買い 200株4951円
09:27 買い下がり 200株4931円
09:35 決済 200株4946円
09:52 決済 200株4951円
+3000円
住友林業の買いは上手くいった。決済が甘いのは仕方がないか。KDDIは買い指しだったので何とかなった。最初の住友林業の貯金がきいて、ストレスがさほどなかったのでありがたい。
とりあえず11時時点では日経平均も直近安値を割らず(なぜか火曜の夜間に先物は36260円まであったがここまではかなりの差がある)、いつもながらのアメリカ次第ということに。
OECDの景気先行指数が早々に更新されていたのでまとめてみる。景気ウォッチャーは月曜午後なので火曜に改めて。いつもの通りで修正が入っているっぽいので、比較する意味で先月時点の11月から1月をカッコ内に記載し、カッコなしで11月から2月を記載。
日本
(99.94→99.88→99.81)
99.93→99.85→99.79→99.72
アメリカ
(100.39→100.57→100.74)
100.37→100.52→100.63→100.71
中国
(99.68→99.88→100.09)
99.65→99.93→100.22→100.52
ドイツ
(100.18→100.15→100.14)
100.19→100.21→100.25→100.32
G20
(100.25→100.35→100.45)
100.19→100.31→100.42→100.53
日本は相変わらずのもさっと感。アメリカは上昇傾向ではあるけれど、上昇幅が減って上げの勢いがやや減速したっぽい。このあたりは関税による前倒しの一段落とか、関税の影響からの様子見もあるのだろうか。一方中国は関税の影響はなさそうで勢いを増し、ドイツも復調にみえるがやはりECBの利下げが功を奏したのだろう。G20はおおむね巡航速度は変わらず、ゆるやかな回復が続く。