月曜日のアメリカ株は切り返し。ダウ+1.20%、SP500+0.89%、ナス+0.34%。フィリー半導体は+1.01%、ラッセルは+1.11%。ハイイールドは小幅安、リートは小幅高。VIXは24.15る。米国債は売られて金利上昇ではあるけどそう大きくでもなく、多少は収れんするのか?という雰囲気に。為替はユーロ>円>ドルの順、資源国通貨はしっかり。商品は原油が+1.20%、銅は+1.10%、金は+0.70%。期待インフレ10年は幾分か上昇するけど、10年債の金利上昇と相殺すると実質金利10年は小幅な低下に。
全体は欠測、SP500のセクター別ではすべてが値上がりで、上位はエネルギー+2.11%、素材+2.01%、資本財・サービス+1.36%、下位は情報技術(IT)+0.23%、一般消費財+0.39%、コミュニケーション+0.48%。
SP500の値上がり上位はNRGエナジー(電力会社)+6.82%、フリートコアテクノロジーズ(事業者向け決済サービス)+6.34%、アシュラント(特殊保険)+5.97%、シンシナティファイナンシャル(損保生保)+5.24%、フィフスサードバンコープ(銀行)+5.05%など。
値下がり上位はファーストリパブリック(銀行)-47.11%、マイクロソフト-2.57%、ペイコム(人材ITソフト)-2.37%、インテル-2.18%、イルミナ(遺伝子分析)-2.12%など。
時価総額の大きい銘柄はアップル+1.55%、マイクロソフト-2.58%、アマゾン-1.25%、エヌビディア+0.68%、アルファベット-0.39%、テスラ+1.73%、TSMC+0.64%、メタ+1.12%、ユナイテッドヘルス+1.59%、エクソンモービル+2.61%、J&J+0.99%、バークシャーハサウエィ+2.57%、JPモルガン+1.06%、ウォルマート+1.08%。
総じて高い銘柄が多いけど、金曜に強い大型グロースはそこまでは強くはなく。どちらかといえば落ち着いてきて売りこまれた分はいくばくは戻そうという雰囲気にようにみえる、上を追っかけるという感じではないような。
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火曜日のアメリカ株は続伸。ダウ+0.98%、SP500+1.30%、ナス+1.58%。フィリー半導体は+0.07%、ラッセルは+1.88%。ハイイールドは上昇し、リートは安い。VIXは21.38と平常モードに。米国債は引き続き売られて金利上昇で、月曜日よりも金利上昇は大きく。為替はユーロ>ドル>円の順、資源国通貨は意外とさえず。商品は原油が+2.50%、銅は+1.10%、金は-2.10%。期待インフレ10年は上昇するけど、10年債の金利上昇幅が大きく相殺すると実質金利10年は小幅な上昇になる。
全体は値上がりが多く(値上がり75%、変わらず4%、値下がり21%)、SP500のセクター別では値上がりはエネルギー+3.45%、一般消費財+2.71%、金融+2.54%、値下がりは公益事業-2.06%、不動産-0.66%、生活必需品-0.12%。
SP500の値上がり上位はファーストリパブリック+29.47%、キーコープ+9.34%、コメリカ+9.10%、トゥルーイストファイナンシャル+9.02%、USバンコープ+8.91%などですべて金融。
他に目立つのが、ザイオンズバンコープ+6.99%、チャールズシュワブ+5.99%、リンカーンナショナル+5.77%、ハンティントンバンクシェアーズ+5.64%など金融、APAコープ+6.57%、マラソンオイル+5.61%、パイオニアナチュラル+4.52%、エクソンモービル+4.48%などエネルギー関連、テスラ+7.82%、フォード+4.83%、GM+4.40%と自動車など。他にも結構たくさんの銘柄があって上昇率も大きく、消費関連とテックっぽいグロース関連とが高い。
値下がり上位はアトモスエナジー(天然ガス小売)-4.06%、コンソリデーテッドエジソン(電力ガス供給)-3.83%、デジタルリアルティトラスト(IT関連向けリート)-3.76%、アライアントエナジー(電力ガス供給)-3.25%、CMSエナジー(電力ガス供給)-3.13%など。他に目立つのが、なじみの薄い公益株に不動産株、それにディフェンシブの内需関連は小幅安。半導体関連もインテル-2.40%、KLA-1.25%、ラムリサーチ-1.16%など一服という銘柄が散見。大きめに売られているのはセクター別のとおりで不動産と公益株。
時価総額の大きい銘柄はアップル+1.19%、マイクロソフト+0.57%、アマゾン+2.97%、エヌビディア+1.15%、アルファベット+3.84%、テスラ+7.82%、TSMC+2.73%、メタ+2.20%、ユナイテッドヘルス+0.66%、エクソンモービル+4.48%、J&J+0.00%、バークシャーハサウエィ+0.93%、JPモルガン+2.68%、ウォルマート-0.34%。グロースは金利高でもしっかり。
引き続きアンワインドのアンワインドっぽい感じで、金利を考えるとグロースが強いのは不思議な反面、金利を素直に反応する公益と不動産と。
二日分を合算すると、売られ過ぎの反動っぽい流れで、そりゃあ今夜はFOMCだから買いも売りもポジションを解消したいころではあるけど。やや売り手のほうが撤退感が強いのかなという印象。
単に売られたものが買い戻されるならば、トヨタと日鉄とMUFGのどれかの押し目を拾うかという程度ぐらいか。半導体関連は需給は良さげだけど、ここ2日決してアメリカでは買われてはおらず。金利を鑑みるとグロースっぽいのも気が乗らず。気配が高いのでこれといったのが思い浮かばない。高く寄ってからの買い手がいまいち思い浮かばない。
結果(税手数料別)
7203 トヨタ
09:05 買い 1000株1788円
09:49 決済 1000株1794円
+6000円
結局寄り天っぽい感じだったけど押して拾ったので、小幅ながらも利益を貰うことになった。もう少し引っ張ってもよかったのかもしれんけど。寄りで買うならばMUFGあたりということにはなるけど、日本の10年債が0.3%前後と去年の12月水準まで低下ならばYCC撤廃期待で買われるというのは無理筋ということになる。
アメリカ起点で欧州に飛び火した金融不安については、影響は局所的で限定的という見方と、リーマンの時のように遅れて出てくるという警戒感と見方が分かれる。アメリカの金利的には結構上昇しているけど、量については引き締めてはいるけどそんなに減っているわけでもなく。むしろ最近はこの混乱で増えているし。
今夜のFOMCでは金利引き上げがないと、インフレに対しての強い意志が示されないと思うのだけど。ただ打ち止め感はだすかもしれない。とはいえまだインフレ率2%は遠いような気がするし、この程度の金融のギクシャクで利下げってのは無理があるような気がする。よほどのパニックにでもならない限りは、早期の利下げの道筋は今はないように思う。