料理家でワインスペシャリストの沢樹舞です。

 

今月もワイン業界は、来日ラッシュ!

 

昨日はシャンパーニュ「ローラン・ペリエ」のブランド・テイスティングセミナーがホテルオークラで開催されました。  



ローラン・ペリエ社ブランドオーナー、


アレクサンドラ・ペレイル・ドゥ・ノナンクールさんの久々の来日…とあって、

 

わたしも本当に楽しみにしていました。 




セミナーで改めて学んだローラン・ペリエの魅力について

 

・スッキリとしてピュア

→ぶどうのクオリティにこだわり、それを最大限に表現するため樽を使わない

 

・爽やか

→テロワールがなせる技、特にシャルドネがそれを体現

 

・エレガンス

→アッサンブラージュの妙、バランスが良く、長い熟成を可能とし、フィネスとまとまりがある

 

・パイオニア

→様々なチャレンジをし、新たなジャンルを開拓してきた。ウルトラ・ブリュットやグラン・シエクルなど。

 

 

そして、今回のセミナーの主役である「アレクサンドル・ロゼ」は、


まさにそんなローラン・ペリエのフィロソフィーを体現するようなキュベです。


 

アレクサンドラさんの父親であり先代当主であるベルナルドさんが彼女のために作った「アレクサンドラ・ロゼ」は、プレステージロゼシャンパーニュの先駆的存在!

 

 

今回のセミナーでは、その最新ヴィンテージ2012を体験いたしました。




 

おおお!

 

なんとも鮮やかな薔薇色!

 

この色調はマセラシオンからもたらされます。


 

マセラシオンとヴィンテージにこだわったロゼ、というのが、実はリリース当時は稀有な存在だったのです。

 

※マセラシオン法

通常のロゼワインと同じく、 一次発酵でロゼワインを作り、 それを二次発酵させる製法。色合いの安定が難しく、 手間のかかる製法とされる。

  


ベリー系のアロマにビターなオレンジのアロマ・・そして限りなく繊細で溌剌としたテクスチャー。




続いて2004年が登場!

 

さらに熟成期間を経て色調が明るく輝いています。


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左が2004    右が2012




味わいもより複雑にドライに、しかしながらフレッシュさもしっかりと保たれている・・

 

「冬の日の黄昏」とは言い得て妙です。




 

実は、アレクサンドラ・ロゼは、80%のピノ・ノワールと20%のシャルドネから作られています。

 

どちらのぶどうもグランクリュ、どちらもが同時に成熟を迎えた年のみで作る「ヴィンテージ・ロゼ」というのが際立って特別な理由です。




 久しぶりにアレクサンドラさんとツーショット!

 

 

この「アレクサンドラ・ロゼ」・・個人的にも大変思い出深いキュベ・・

 

ローランペリエ社200周年を記念してフランス大使館で開催されたパーティーで供されたのです。



あれから10年・・?早いなぁ・・若いなぁ(笑)

 

 

兎にも角にも、素晴らしいセミナーでした。




 

お招きいただいたサントリーさま、ありがとうございました!