こんばんは、料理家でワインスペシャリストの沢樹舞です。


晩ごはんはお鍋でした。



日本酒関係の方には叱られるかも知れませんが、シンプルな鍋に一番合うのは甲州ワインだと思っています。


鳥の水炊き、湯豆腐、常夜鍋、しゃぶしゃぶ…


昆布だしに具材を入れて煮て、ポン酢で食べる鍋に、甲州種から作られる白ワインって本当に合います。


甲州というぶどう品種は日本固有のもので、2.000年の歴史があると言われています。


特徴としては、和の柑橘系の凛とした香りと、すっきりとした酸があり、シンプルな味わいが長く続きます。


実はこのシンプルなところが重要で、例えばゴージャスな樽香や花々のアロマがあるとせっかくのお鍋を邪魔してしまうし…


ワインに限らず昨今のラグジュアリーな大吟醸なんかも、ちょっと過剰だなぁと感じてしまう。



さらに、、、


シュール・リーという醸造法で作られた甲州には、出汁のような旨みや滋味深さがあり、まさに鍋のベースの一部になる感覚です。



今夜はサントリーの「登美の丘 甲州2020」。



酢橘やカボスを思わせるアロマに、キリリとした酸がポン酢と一体感を醸し出します。


ごく自然に、お鍋の一部となって、それぞれの具材のおいしさを引き立てている…。



この登実の丘の甲州2020、


お鍋はもちろん、お寿司や天ぷらなど、和食全般に合います!




畑で収穫したオロ抜き大根を水炊きのシメにしゃぶしゃぶして、自家製ポン酢と酢橘胡椒でいただき、甲州をグビッと飲む。


果たしてこれ以上の幸せがあるでしょうか(笑)。



ちなみに、まだ暑さが残る9月になんでせっせと鍋をするかというと、


そろそろ沢樹舞の胡椒とポン酢作りが始まるので、在庫整理が主な目的です(笑)。