珍しく(笑)本の話しなど。
わたしは料理家として、様々なところからレシピのヒントを得ますが、歴史からもたらされることがいかに多いか。
単に料理の歴史ではなく、素材の歴史、ひいて言えば生物の歴史。
辛いもの、香り高いもの、トマトやジャガイモが、南半球からヨーロッパを経て世界中を駆け巡り、わたしにインスピレーションを与えくれるに至ったのは、実はコロンブスから始まった壮大な流れの末にあるのだ…という(笑)。
料理と歴史がお好きな方には必須の一冊です!
で、歴史つながりでは、この本も面白かった。
世界最高峰の知性の現場で、日本人以外から、日本の歴史について、これ程までの情熱で語られていることに衝撃…。
忠臣蔵への共感、
教養としての城山三郎、
坂本龍馬や西郷隆盛は脇役、木戸孝允や大久保利通こそが主役
…などなど。
さまざまな「目から鱗」のトピックが紹介されています。
日本の歴史の新しい魅力に気付くと共に、日本の歴史教育は、このままで良いのだろうか…などと一抹の不安も(笑)。
ハーバード日本史教室 (中公新書ラクレ) Amazon |
意外なジャンルでは、こんな本も。
ちょっと前にアマゾンで予約していていて、すっかりそのことを忘れていたのですが(笑)、
WBCでも度々コメンテーターとして登場される「ひふみ投信」の藤野 英人さんのご著書。
投資関連の本は全く興味がなく読んだことがないのですが、
そんなわたしにも「らくちん」に理解できそう⁈
実はこの本が届いた日は、易では世の中にお金のゴタゴタが渦巻く日と出ていて、
案の定株価は乱高下していましたし、わたし自身も少々経理のことで気疲れしていました。
なので、普段は無縁なこんなジャンルの読書も良いかな、と。
タイトル通りとてもわかりやすい内容で、ふーむ、投資も面白いかなー、なんて、
読んでいる間は、不思議と浮世のゴタゴタを忘れましたよ。
毒は毒をもって制するがごとく(笑)。
ですが、なんといっても、今年後半はこの本に救われました。
この「完全版」…素晴らしいです。
秋以降、わたし自身いろいろあって、辛いことも多かったのですが、
そんな時は、この本のページをめくり、声を出して読んでいました。
読みながら泣いてしまうこともたくさんありましたが、
その後は静かで優しい気持ちになれる。
本当に救われた一冊です。