初詣。

今年の初詣は、雄山神社に出掛けました。

雄山神社は霊峰立山をご神体とする、立山信仰の拠点。
峰本社、中宮祈願殿、前立社壇という三社で雄山神社とされ、
芦峅寺（あしくらじ）から岩峅寺（いわくらじ）にかけた一帯、
広くは地獄谷や弥陀ケ原を含む立山連峰全域がその所在なのだそうです。

小学生の頃、立山に登ったとき峰本社にお参りして以来、
雄山神社には行ったことがありませんでしたが、
今年は妹の提案もあって、初めて岩峅寺にお参りしました。



山を神と拝む気持ち、もちろんわたしにも根付いています。
生まれたときから立山連峰を眺めて暮らしていて、
朝な夕なに、その圧倒的な姿に思わず手を合わせたものです。


さて、もう一カ所、お参りしたのは大岩山日石寺。
ここも立山信仰とは切っても切り離せない寺です。

昨年の大晦日、NHKの行く年来る年で生中継があった影響か、
三が日はたいへんな人出だったそうです。

わたしは混雑を避けて、雪の降りしきる4日、初詣に出掛けました。



日石寺は真言密宗大本山の寺で、
おおいわさんとか大岩のお不動さんと呼ばれ親しまれてきました。

本尊は大岩壁面に刻まれた磨崖仏の不動明王像。
国の重要文化財に指定されていますが、このお不動さんを拝むと、
わたしは本当に心がすっと晴れていく感じがして、
毎年お正月と夏休みには必ず訪れることにしているのです。

奈良時代から修験者達の修業の場として開かれた日石寺。
大寒には多くの信者さんが滝行しますが、
さすがにこの日は誰も滝に打たれていませんでした。。




今年はいつもより、より一層厳かな気持ちになる初詣。

穏やかで健やかな一年になりますように、との願いを込めて…。