7年間、苦楽を共にしてきた相棒が、
とうとう逝ってしまいました…。
わたしの愛機、iMac DV400
「Maimai1号」です。
![maimai1](https://stat.ameba.jp/user_images/3f/c6/10022818835.jpg?caw=800)
たかがコンピュータ、機械じゃないの、
と言われるかも知れませんが、
わたしにとってこのiMacはただの道具などではありません。
あれは2000年の冬、
モデルとソムリエの二足のわらじを履きながら、
自分にいったい何が出来るのかと思い悩んでいた頃でした。
友人の強い勧めもあって、初めてコンピュータを購入した、
それがこのiMac DV400です。
キーボードを打つ練習のつもりで、つらつらと小説を綴り始めた。
子供の頃から確かに書くことは得意だったけれど、
原稿用紙に書く文章と、iMacで打ち連ねた文章は、明らかに違う質を持っていることに気付き、
わたしは書くことに夢中になりました。
物を観る目、物に向かうスタンス、文章の湿度やピッチ…。
わたしの文章の骨格は全てこのiMacから生まれたと言っても過言じゃない。
自分でも驚くほど次々と文章が生まれていき、
半年後、それが「ミキータのひとびと」という名で出版され、
わたしは物書きになっていました。
このコと出会っていなければ、今のわたしは存在しない。
…本当に心からそう思う。
マザーボード内のコンデンサーがイカれたことが原因らしく、
幸いハードディスクは無事。
![maimai1b](https://stat.ameba.jp/user_images/44/a8/10022819529.jpg?caw=800)
分解して取り出し、外付けのハードディスク・ケースにセットして、
インテルMac「Maimai4号」にデータをコピー。
仕事の原稿や資料、メールのデータなど、
実害はなんにもなかったけれど、
心にぽっかりと穴が空いた感じ…。
寂しい…
さようならMaimai1号。
これまで、本当に、ありがとう。