ピコゴムの硬さについて | ★家庭用ミシンで下着縫製2★

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下着デザイナーを経て…現在は下着専門手芸店をやっています。下着作るのって楽しいよ(^^)

こんにちは~


今日はピコゴムの選び方についてお話します。




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当店でウエスト用ピコゴムとして扱っている商品…

お買い上げいただいた方はご存知と思いますが

一般のピコゴムより分厚くハードになっています。



お手持ちのブラをご覧頂いて…アンダーやらアームホールにピコゴムくっついてませんか?



その程度の肉厚&硬さです。



おやっ??それって硬すぎるんちゃうの店長

私が持ってるショーツのピコゴムもっと柔らかいで!




って思いませんでした?




そうなんですよ。


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一般的なショーツに使われているピコゴムは当店で言う所のソフトピコゴムにあたります。



ではなぜそんな事をしているのか…



それは…ご家庭で作っていただく為です!




以前動画でご説明した伸度表示についてのご説明…

その中でお話している“伸び”“戻り”“パワー”



これはゴムやレース等の副資材にも当てはまります。



で・・・ショーツにする場合。

ウエストや裾はゴムで生地にギャザーをよせた様に仕上げますよね?




と言う事は…常にゴム側のパワーが勝っていないといけないと言う事なんです。




ゴムのパワーが身生地のパワーに負けた場合。



へろへろと波打った様に伸びるか…

寸法がダランと大きくなって伸縮が甘くなるか…



残念な仕上がりになってしまいます。



これは…


・どれだけのテンションををかけるか(ギャザーを入れるか)

・どれだけの肉厚&パワーの身生地を使うか


によって変ってくるのですが



レシピをお買い上げになったお客様がどんな生地をお選びになるか私には解りません。



ましてや当店でレシピをお買い上げ下さるお客様ははじめて下着を縫う方なのです。

一番縫い易い材料を提示していく必要があります。



だから一番縫い易いゴム!パワー負けしないゴム!!



って事で当店のピコゴムはこれになっています。



だから縫い慣れてきた方が…いろいろ計算して使うぶんには

パワー負けしない程度にソフトなゴムを使っていただく方が履き心地の良い物が出来上がります。



実際の下着メーカーでは…

元々のミシンの性能も違いますし

プロが材料を組み合わせるわけですからゴムはソフトタイプがほとんどなんです。

それでも・・・試作の段階でパワー負けしてしまった場合は

太いゴムやパワーの強いゴムに変更したりしています。




ご家庭で初めて作っていただく方に…

そんな計算やその為の試作なんて出来ませんよね?




だから初めて作った人でも上手に縫えるピコゴムなんですよ~




私は縫いなれてますが…

縫い易いのでいっつもこっちのゴムを使っています。

よっぽどじゃないとソフトタイプは使いません(;^_^A




でも肌がデリケートな人等は裾にはは辺りの優しい

ソフトピコゴムかストレッチレースが良いと思います~