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藤原先生は名刺を、頼りに…と、思ったのですが、
その名刺には名前しか書いてなく、
会社名も、住所も書いてなかったそうです
しかし、有楽町でこの名刺を見せれば、誰でもわかると言われたのを思い出し
いざ、有楽町へ…
そこで、街行く人にその名刺を見せると、
すぐにとある建物を教えてくれたそうです
戦後間も無くで、建物の外壁は崩れかかってはいたが、受付もいるという立派な会社だったそうです
その受付さんに、名刺を見せたところ
すぐに男性社員を呼び、その男性社員は丁重に藤木先生を応接室に案内したそうです
そこで「場違いの所に来たぞ」と思いながら待っていたら
そこに現れたのが、上の写真の方
沖縄で名刺をくれた方でした
その方は、東宝の社長、小林一三さんでありました
小林一三さんは、東宝の社長、阪急電鉄、宝塚歌劇団、阪急百貨店の創業者でもあります
そこで、藤木先生は小林一三さんの個人秘書として働くこととなりました
藤木先生の最初の仕事は
GHQの前で、なるべく軍服にたくさんの勲章をつけている偉い人に
日劇ダンシングの招待券を配ることでした
毎日GHQの前で招待券を配っていたのですが、
そのうち藤木先生が行くと、招待券をくれるというので、招待券はあっという間になくなったそうです
その招待券配りは、ただGHQの将校を日劇ダンシングに招待するのが目的ではなく
もっと大きな目的がありました
つづく