2億年目の免疫異変 つづき | 人間万事塞翁が馬

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福から禍へ、そして禍から福へ

さて・・・世代間のギャップ。

その前に。


アレルギーは海外でも深刻な問題になってます。

英国のヘイ・フィーバーもそうですね。


海外の医師、研究者たちがさまざまな調査をしています。


アレルギーの子供とアレルギーでない子供の自宅のマットレスを調べた結果です。


アレルギーでない子供のマットレスから、ある共通する成分が多く見つかったそうです。


それは「エンドトキシン」という成分で、

大腸菌などの細菌を覆う成分だそうです。

細菌が死んでバラバラになると大量に出てきます。

エンドトキシンは私たちの身の周りにもわずかに存在します。


エンドトキシンが多く見つかったマットレスに寝ている子供は花粉症、

アレルギー性ぜんそくになりにくいという結果が出ました。


エンドトキシンは細菌をおおう成分・・・

さて、どこにあったのか?


それは家畜小屋の空気中に多く漂っていました。

家畜の糞の中には、細菌がたくさんいます。

もちろん、エンドトキシンも多く含まれています。


家畜小屋に入った子供たちが、そこの空気を吸い込み、

その漂ったエンドトキシンを服に付けて家に帰り、マットレスに付いたそうです。


家畜に触れ合うことで、自然と細菌を取り込む。

そうすることで、身体の中の免疫がIgEを出さない細菌型免疫の方が強くなったと考えられます。


身の周りの細菌が免疫を正常に保ち、アレルギーを予防してきたと考えられます。


じゃあ、エンドトキシンを接種でもすれば?と考えましたが、

高濃度のエンドトキシンがもし血液に入ると高熱や、

ショック症状をおこすらしいです。

自然にエンドトキシンを身体に取り込むということが大事な結果だそうです。


では、子供の頃に家畜に触れ合ったぞ・・・

なのに、花粉症やアレルギー性ぜんそくだぞ?って方もいると思います。


ここで重要なのは、家畜に出会う時期です。


その時期。

一歳までの生活環境がその後の人生、アレルギー体質になるか、ならないか・・・

と言われています。


その時・・・一歳までの間に、免疫に何が起こるのか?


次で、まとめて終わりにしたい(苦笑)